スプレッドシートのDGET関数とは
DGET関数は、SQLに似たクエリを使用してデータベース形式の配列や範囲から特定の1つの値を抽出するためのデータベース関数です。この関数は他のデータベース関数とは異なり、集約処理を行わず単一の値のみを返すという特徴があります。
データベース形式のテーブルでは、最初の行が各列の値のラベルを含む形で構造化されている必要があります。DGET関数は指定された条件に合致する行から、指定したフィールドの値を正確に1つ取得する際に使用されます。
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DGET関数の基本構文と引数設定
DGET関数の基本構文は「=DGET(データベース, フィールド, 条件)」となり、3つの引数を必要とします。データベース引数にはデータを含む範囲、フィールド引数には取得したい列、条件引数には抽出条件を指定します。
=DGET(A2:F20,G2,A22:D23)フィールド引数は列のヘッダーラベルを示すテキストか、列の数値インデックスで指定できます。数値インデックスを使用する場合、最初の列を1として数える形で列番号を指定する必要があります。
条件引数は0個以上の条件を含む配列や範囲で指定し、データベース値をフィルタリングしてから操作を実行します。複数の条件を組み合わせる場合は、範囲形式で条件テーブルを作成して参照することも可能です。
DGET関数の実際の使用例とエラー対応
実際の使用例として、商品データベースからGoogle銘柄の価格を取得する場合「=DGET(A2:F20,"price",{"Ticker";"Google"})」のような記述になります。このように条件を配列形式で直接指定することで、特定の条件に合致するデータを効率的に抽出できます。
=DGET(A2:F20,"price",{"Ticker";"Google"})DGET関数は条件に合致する要素が0個または2個以上存在する場合にエラーを返すという重要な特徴があります。この制限により、関数の使用前に条件設定が適切かどうかを慎重に確認する必要があります。
エラーを回避するためには、条件設定時に一意の値を特定できるような組み合わせを使用することが重要です。また、データの重複や条件の過不足がないかを事前に検証し、確実に1つの結果が得られる条件を設定することが推奨されます。
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