スプレッドシートのMIRR関数とは
MIRR関数は、定期的なキャッシュフローと投資における資金調達コストと再投資収益率の差に基づいて、投資の修正内部利益率を計算する財務関数です。従来のIRR関数と異なり、借入金利と再投資収益率を個別に設定できるため、より現実的な投資分析を実現できます。
この関数は特に複数期間にわたる投資プロジェクトの収益性評価において有効であり、投資の際の資金調達方法や再投資戦略を考慮した分析が可能になります。英名では「Modified Internal Rate of Return」と呼ばれており、日本語では修正内部収益率として知られています。
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基本的な構文と引数の設定方法
MIRR関数の基本構文は「MIRR(キャッシュフロー額, 投資率, 再投資収益率)」の形式で記述し、3つの引数をすべて指定する必要があります。第1引数のキャッシュフロー額には、投資に伴う収入や支出を時系列で配列または範囲として指定する必要があります。
=MIRR(A2:A25, 0.08, 0.11)
第2引数の投資率には資金調達に要するコスト(借入金利など)を小数で入力し、第3引数の再投資収益率には得られた収入を再投資する際の期待収益率を設定します。キャッシュフロー額には必ず正の値(収入)と負の値(支出)を両方含める必要があり、これらがなければ計算は実行されません。
実際の投資分析における活用例
実際の投資案件では、初期投資額を負の値、その後の収入を正の値として時系列で入力することでMIRRを算出できます。例えば4000万円の初期投資に対して200万円、250万円、300万円、350万円の年次収入がある場合の分析が可能です。
=MIRR({-4000,200,250,300,350}, 0.08, 0.11)
この例では8%の資金調達コストと11%の再投資収益率を設定しており、計算結果として得られる修正内部収益率により投資判断を行えます。キャッシュフローの各セルは投資家の視点から収入であれば正の値、支出であれば負の値として入力することが重要です。
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