スプレッドシートのEXACT関数とは
EXACT関数はGoogleスプレッドシートで2つの文字列が完全に同一であるかを判定するテキスト関数です。この関数は大文字と小文字の区別、空白文字、非表示文字まで含めて厳密に比較を行います。
関数の戻り値は論理値でTRUEまたはFALSEを返し、文字列が完全に一致する場合はTRUE、少しでも違いがある場合はFALSEになります。データの整合性チェックや重複データの検出において、高精度な文字列比較が必要な場面で重要な役割を果たしています。
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基本的な構文と引数の設定方法
EXACT関数の構文はEXACT(string1, string2)
の形式で記述し、第1引数string1には比較対象の最初の文字列を指定します。第2引数string2には比較対象の2番目の文字列を指定し、セル参照でも直接文字列でも両方の指定方法が可能です。
=EXACT(A1,B1)
=EXACT("Hello","Hello")
=EXACT(A2,"スプレッドシート")
関数は両方の引数が文字列として評価され、数値が含まれている場合は自動的に文字列として扱われます。空のセルは空文字列として認識され、NULL値やエラー値が含まれている場合は適切にエラーハンドリングが行われる仕組みです。
引数にはセル範囲を指定できませんが、単一のセル参照または文字列リテラルを使用して正確な比較処理を実行できます。関数の戻り値は必ずTRUEまたはFALSEの論理値となり、条件分岐や他の論理関数との組み合わせで活用することが可能です。
大文字小文字とスペースの厳密比較
EXACT関数は大文字と小文字を区別する完全一致判定を行うため、「Hello」と「hello」は異なる文字列として認識されます。この特徴により、通常の等価演算子では判定できない細かな違いまで検出することができる高精度な比較が実現されています。
=EXACT("EXACT","exact") // FALSE
=EXACT("データ ","データ") // FALSE(末尾スペースあり)
=EXACT("123","123") // TRUE
関数は文字列内のタブ文字、改行文字、全角スペース、半角スペースなどの見えない文字も含めて厳密に比較を行います。データインポート時に混入しがちな余分なスペースや隠し文字も検出対象となり、データクリーニング作業において非常に有効です。
比較処理では文字コードレベルでの一致判定が行われるため、見た目が同じでも異なる文字コードで構成された文字列は正確に識別されます。Unicode正規化の違いや全角半角の違いも確実に検出し、データベースとの整合性チェックにおいて信頼性の高い結果を提供しています。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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