スプレッドシートのF.INV関数とは
F.INV関数は、F分布における左側確率の逆関数値を計算する統計関数です。フィッシャー・スネデカー分布またはスネデカーのF分布として知られる確率分布において、指定された確率値に対応するF統計量を求める際に使用されます。
この関数は、指定した確率、分子の自由度、分母の自由度という3つの引数を必要とします。統計的仮説検定や分散分析において、特定の信頼水準に対応するF値を求める場面で広く活用される関数です。
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F.INV関数の基本的な構文と引数
F.INV関数の構文は「F.INV(probability, degrees_freedom1, degrees_freedom2)」の形式で記述します。最初の引数probabilityには0より大きく1未満の確率値を指定し、左側累積確率を表すパラメータとして機能します。
=F.INV(0.95, 4, 5)
2番目の引数degrees_freedom1は検定統計量の分子における自由度を表し、3番目の引数degrees_freedom2は分母における自由度を示します。両方の自由度は最低1以上の値である必要があり、整数以外の値が入力された場合は自動的に整数部分のみが計算に使用されるのです。
全ての引数は数値である必要があり、セル参照による値の指定も可能です。例えば「F.INV(A2, B2, C2)」のような形式でセル参照を使用することで、動的な計算を実現できるという特徴があります。
F.INV関数の具体的な計算例と活用方法
左側累積確率0.95、分子の自由度4、分母の自由度5を指定した場合、F.INV関数は約5.192167773という値を返します。この計算結果は、指定した条件下でF分布の95%点に相当するF統計量を示しており、統計的検定における臨界値として利用されます。
=F.INV(0.42, 2, 3)
異なる確率値として0.42を指定し、分子の自由度2、分母の自由度3で計算することも可能です。このような計算は分散の等質性検定やANOVAにおける分散比の検定において、特定の確率レベルに対応するF値を求める際に重要な役割を果たすのです。
F.INV関数と類似する関数として、右側確率を扱うFINV関数やF分布の確率を計算するFDIST関数が存在します。これらの関数と組み合わせることで、包括的な統計分析を実行できる環境が整うという利点があります。
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