スプレッドシートのFDIST関数とは
FDIST関数は、2つのデータセットに対するF確率分布の右側確率を計算するGoogleスプレッドシートの統計関数です。この関数は英名ではFisher-Snedecor distribution(フィッシャー・スネデカー分布)またはSnedecor's F distribution(スネデカーのF分布)と呼ばれています。
この関数を使用することで、2つの異なるデータグループの分散の差やばらつきの程度を統計的に評価できます。現在のGoogleスプレッドシートでは、FDIST関数はF.DIST.RT関数と同義語として扱われており、同等の機能を提供しています。
【PR】プログラミングや生成AIを無料で学べる「コードキャンプフリー」
FDIST関数の基本的な構文と引数
FDIST関数の基本構文はFDIST(x, 自由度1, 自由度2)
の形式で、3つの数値引数を必要とします。第1引数のxは確率分布関数に入力する正の数値で、F分布を評価する点を指定する必要があります。
=FDIST(15.35, 7, 6)
=FDIST(A2, B2, C2)
第2引数の自由度1は分子の自由度を表し、第3引数の自由度2は分母の自由度を表しています。どちらの自由度も1より大きく、10の10乗を超えない整数値である必要があり、非整数が入力された場合は自動的に整数に切り捨てられます。
FDIST関数の実際の使用例と応用
大学Aの工学部学生と大学Bの工学部学生の週当たり勉強時間データの分散に差があるかを検定する場合を考えてみます。この例では、x値として15.35、自由度1として7、自由度2として6を使用して分布曲線を評価できます。
=FDIST(15.35, 7, 6)
この計算結果により、2つのデータセット間の分散の違いを統計的に判断することが可能になります。F分布は分散分析(ANOVA)や回帰分析における統計的仮説検定において重要な役割を果たし、データの信頼性や統計的有意性の評価に活用されています。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
- Canvaとは?使い方やアカウント登録などを初心者向けに解説
- git configで設定情報を確認・表示する方法
- 「Pythonはやめとけ」と言われる理由と学習するメリット
- Ubuntuのversionを確認する方法
- Geminiで画像を生成する方法|ChatGPTとの比較結果も紹介