スプレッドシートのFINV関数とは
FINV関数は、F分布の右側確率分布の逆関数を計算する統計関数です。この関数はフィッシャー・スネデカー分布やスネデカーのF分布とも呼ばれており、統計的検定において重要な役割を果たします。
FINV関数は3つの引数を必要とし、確率、分子の自由度、分母の自由度を指定することで特定の確率値に対応するF統計量を算出できます。Googleスプレッドシートでは、F.INV.RT
関数と同義の機能を持つため、どちらの関数名でも同じ結果が得られるのが特徴です。
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FINV関数の基本構文と引数の詳細
FINV関数の基本的な構文はFINV(確率, 自由度1, 自由度2)
で構成されており、各引数には厳密な条件が設定されています。第一引数の確率は0より大きく1未満の数値でなければならず、F分布の右側確率を表現する値として機能します。
FINV(0.05, 4, 5)
FINV(0.42, 2, 3)
FINV(A2, B2, C2)
第二引数と第三引数は、それぞれ分子と分母の自由度を指定する整数値であり、どちらも1以上の値が必要となります。非整数の値が入力された場合、自動的に整数に切り捨てられて計算が実行される仕様となっています。
統計検定におけるFINV関数の実用例
FINV関数は統計的有意性を判断するためのカットオフ値を算出する際に頻繁に使用され、特に分散分析やF検定において威力を発揮します。例えば、p値0.05で自由度4と5の組み合わせでは、F統計量5.19を超える値が統計的に有意であると判断される基準値となります。
=FINV(0.05, 4, 5)
結果: 5.192167773
この計算結果は、研究や分析において仮説検定を行う際の判断基準として活用され、実際のF統計量がこの値を上回る場合に統計的有意性が認められます。FINV関数を使用することで、手動計算では困難な複雑なF分布の逆関数を瞬時に求めることが可能になります。
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