スプレッドシートのLINEST関数とは
LINEST関数は線形トレンドの部分的なデータから、最小二乗法を使用して理想的な線形トレンドを表す様々なパラメータを計算する配列関数です。この関数は既知のy値(従属変数)とx値(独立変数)を基に、線形回帰分析を行い複数の統計値を一度に取得できます。
線形トレンドの分析において、LINEST関数はy = mx + bの形式で表される直線の係数mと切片bを算出します。複数の独立変数を扱う多重線形回帰にも対応しており、各変数の係数と関連する統計情報を同時に提供する機能があります。
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基本的な引数構成とパラメータ設定
LINEST関数の基本構文はLINEST(known_data_y, known_data_x, calculate_b, verbose)
の4つの引数から構成されています。第1引数のknown_data_yは従属変数の値を含む配列または範囲を指定し、回帰分析の基礎となるデータを定義します。
=LINEST(B2:B10, A2:A10)
第2引数のknown_data_xは独立変数に対応する値を指定し、省略時は連続番号が自動的に使用されます。第3引数calculate_bは切片の計算有無を制御し、TRUEで切片を含む計算、FALSEで原点を通る直線に強制する設定です。
詳細統計情報の出力制御機能
第4引数verboseをTRUEに設定することで、基本的な線形係数と切片に加えて追加の回帰統計情報を取得できます。標準誤差、決定係数、従属変数の標準誤差、F統計量、自由度、回帰平方和、残差平方和が出力される仕組みです。
=LINEST(B2:B10, A2:A10, TRUE, TRUE)
決定係数は0から1の値で表示され、1に近いほど完全な相関関係を示すことを意味します。F統計量は従属変数と独立変数の関係が線形であるかランダムであるかを判定する指標として活用できる数値です。
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