スプレッドシートのDECIMAL関数とは
DECIMAL関数は、他の進数で表現された数値のテキスト表現を10進数(decimal)に変換するためのGoogleスプレッドシートの数学関数です。この関数は、2進数や16進数などの異なる進数システムで記述された値を、私たちが日常的に使用する10進数の形式に変換する際に活用されます。
DECIMAL関数の基本構文は「DECIMAL(value, base)」の形式で記述され、valueパラメータには変換したい数値を文字列として指定し、baseパラメータには元の数値の進数を2から36の範囲で指定する必要があります。たとえば、2進数の「101」を10進数に変換する場合、「=DECIMAL(101,2)」という数式を使用すると結果として「5」が出力されるのです。
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DECIMAL関数の基本構文と引数仕様
DECIMAL関数のvalueパラメータは、変換対象となる符号なしの数値を文字列形式で指定するもので、数値文字のみを含む必要があります。指定する文字列の長さは255文字以内に制限されており、科学記数法などの表記は許可されていません。
=DECIMAL("1010", 2) // 2進数の1010を10進数に変換
=DECIMAL("FF", 16) // 16進数のFFを10進数に変換
=DECIMAL("123", 8) // 8進数の123を10進数に変換
baseパラメータは変換元となる進数(基数)を表す整数値で、2進数から36進数までの範囲で指定できます。36進数では数字0-9とアルファベットA-Zが使用され、大文字と小文字の区別はありません。
DECIMAL関数の実践的な使用例と制限事項
DECIMAL関数は正の整数のみを変換対象としており、負の値や小数点を含む値の変換には対応していません。実際の使用例として、コンピュータサイエンス分野でよく使用される2進数の変換では「=DECIMAL("1111",2)」により15という10進数が得られます。
=DECIMAL("101", 2) // 結果: 5
=DECIMAL("ABC", 16) // 結果: 2748
=DECIMAL("777", 8) // 結果: 511
この関数は、プログラミングやデータ解析において異なる進数システムで保存されたデータを標準的な10進数形式に統一する際に重要な役割を果たします。ただし、文字列表現には数値文字のみが含まれている必要があり、不正な文字が含まれている場合はエラーが発生するため注意が必要です。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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