スプレッドシートのFLOOR.PRECISE関数とは
FLOOR.PRECISE関数は、数値を指定した精度の最も近い整数または倍数に切り下げる数学関数です。この関数は基本構文としてFLOOR.PRECISE(number, [significance])という形式で使用され、第1引数のnumberが処理対象の数値、第2引数のsignificanceが切り下げの基準となる倍数を指定します。
FLOOR.PRECISE関数は、正の数値の場合は小数点以下を最も近い整数に向かって切り下げ処理を実行します。負の数値においては0から遠ざかる方向(より小さい値)への切り下げが行われ、例えば-4.8は-5に切り下げられる特殊な動作をします。
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基本的な構文と引数の詳細仕様
FLOOR.PRECISE関数の第1引数numberは必須パラメータで、切り下げ処理を行う対象となる数値を指定する必要があります。第2引数のsignificanceは任意のオプション引数で、数値を切り下げる際の倍数単位を設定できます。
FLOOR.PRECISE(-10.5, 1)
上記のサンプルコードでは、-10.5という負の数値を1の倍数で切り下げ処理を行い、結果として-11が返されます。負の数値は0から遠ざかる方向に切り下げられるため、-10.5は-11になる仕組みです。
significance引数に小数点以下の値を指定することで、より細かい精度での切り下げ処理も実行できます。例えば0.1を指定した場合、小数点第1位での切り下げが行われ、-23.25は-23.3という結果になります。
実践的な使用例と計算結果
FLOOR.PRECISE(96, 10)のように10の倍数で切り下げを指定した場合、96は90に切り下げられます。この動作により、データの丸め処理や価格計算における端数処理などの実務的な用途で活用できます。
=FLOOR.PRECISE(-23.25, 0.1)
上記の関数では-23.25を0.1単位で切り下げ処理し、-23.3という結果を出力します。負の数値における切り下げは常に0から遠ざかる方向に計算されるため、-23.25は-23.2ではなく-23.3になる点が重要です。
FLOOR.PRECISE関数は同じ切り下げ系の関数であるFLOOR関数やFLOOR.MATH関数とは異なる計算ロジックを持ちます。特に負の数値の処理において独自の動作を示すため、用途に応じて適切な関数を選択する必要があります。
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