スプレッドシートのFLOOR.MATH関数とは
FLOOR.MATH関数は、指定した数値を最も近い整数または指定した基準値の倍数に切り下げる数学関数です。負の数値の場合は、モードパラメータによって0に向かって丸めるか0から離れて丸めるかを制御できます。
この関数は基本構文としてFLOOR.MATH(number, [significance], [mode])の形式で記述され、第1引数の数値は必須パラメータとなっています。第2引数の基準値と第3引数のモードはオプションパラメータで、省略時にはデフォルト値が適用されます。
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正の数値における切り下げ処理の仕組み
正の数値に対してFLOOR.MATH関数を適用する場合、小数点以下の部分は常に切り下げられて最も近い整数に変換されます。例えば11.2という数値を処理すると、小数点以下の.2の部分が削除されて結果は11となります。
=FLOOR.MATH(11.2)
基準値パラメータを指定することで、整数以外の倍数に切り下げることも可能になります。FLOOR.MATH(7.7,0.2)のように基準値0.2を設定すると、7.7は0.2の倍数である7.6に切り下げられます。
=FLOOR.MATH(7.7,0.2)
この処理方式により、価格計算や在庫管理における数量調整など、ビジネス用途での端数処理を効率的に実行できます。基準値として5や10などの値を設定すれば、キリの良い数値単位での切り下げ処理が実現されます。
負の数値におけるモード指定による切り下げ制御
負の数値を処理する際は、第3引数のモードパラメータによって切り下げの方向を制御することが重要な特徴となっています。モードが0または省略された場合、負の数値は0から離れる方向に切り下げられ、-8.8は-9となります。
=FLOOR.MATH(-8.8)
モードに0以外の値を設定すると、負の数値は0に向かって切り下げられるため、処理結果が変化します。FLOOR.MATH(-42,10,-1)では、-42が基準値10の倍数かつ0に近い-40に切り下げられるのです。
=FLOOR.MATH(-42,10,-1)
この機能を活用することで、会計処理や統計分析において負の値を扱う際の丸め規則を明確に定義できます。特に損失計算や負の在庫調整などの業務では、モード指定による適切な切り下げ処理が不可欠となります。
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