スプレッドシートのAVERAGEIF関数とは
AVERAGEIF関数は、指定した条件に基づいて範囲内のデータの平均値を計算するGoogleスプレッドシートの統計関数です。この関数は条件範囲と条件を指定し、条件に合致するセルに対応する値の平均値を返すことで、大量のデータから特定の条件を満たすもののみを抽出して分析できます。
基本的な構文はAVERAGEIF(条件範囲, 条件, [平均範囲])
として定義されており、3つのパラメータで構成されています。条件範囲は判定基準となるセル範囲を指定し、条件は比較演算子や値を用いて抽出条件を設定することが可能です。
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AVERAGEIF関数の基本構文と引数の役割
AVERAGEIF関数の第一引数である条件範囲は、条件に対してチェックするデータ列を指定するパラメータです。この引数ではA1:A10
のようなセル範囲を設定し、関数が評価を行う対象となるデータの場所を明確にすることが重要となります。
=AVERAGEIF(A1:A10, ">20", B1:B10)
第二引数の条件は、条件範囲に適用するパターンやテストを定義するパラメータとなっています。等号の場合は"text"や"=1"、より大きいの場合は">1"、以下の場合は"<=1"、等しくないの場合は"<>1"といった比較演算子を使用して条件を詳細に指定できます。
第三引数の平均範囲は任意のパラメータであり、平均を求める範囲で、含まれていない場合は条件範囲が代わりに平均に使用される仕様です。この引数を省略した場合、条件範囲のセルの値がそのまま平均計算の対象となり、異なる範囲を指定した場合はその範囲の対応する位置の値が計算されます。
複数条件パターンでのAVERAGEIF関数の使用例
文字列を条件とする場合、"Paid"のように引用符で囲んだテキストを条件として指定することができます。例えば売上データで支払い状況が「完了」の項目のみの平均を求める際に、このパターンを活用して特定の文字列に一致するデータを抽出できるでしょう。
=AVERAGEIF(A1:A10, "完了", B1:B10)
セル参照と比較演算子を組み合わせる場合、"<"&B1のような記法を使用して動的な条件設定が可能です。この方法ではB1セルの値を参照し、その値未満のデータのみを対象とした平均計算を実行するため、条件値を変更するだけで結果を更新できる柔軟性を持っています。
数値範囲を条件とする場合、90点以上の得点の平均を求める際は=AVERAGEIF(A1:A10, ">=90")
として記述します。この記法により、指定した数値以上・以下・等しくない等の様々な数値条件でデータを絞り込み、条件に合致するセルのみの平均値を効率的に算出することが実現されるでしょう。
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