スプレッドシートのTIMEVALUE関数とは
TIMEVALUE関数は、Googleスプレッドシートにおいて時刻文字列を24時間の中での小数値に変換する日付関数です。この関数は、時刻が1日に占める割合を0から1の間の数値として表現することで、時刻データを数値として扱えるようにします。テキスト形式で入力された時間データを、計算処理や比較処理において効率的に利用するために設計された関数といえるでしょう。
12時00分は1日の半分に当たるため0.5として表現され、18時00分は1日の3/4にあたるため0.75として変換される仕組みになっています。この変換により、時刻データを用いた四則演算や統計処理、条件判定などが可能となり、スプレッドシート上でのデータ処理の幅が大幅に広がります。
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基本的な構文と書式指定
TIMEVALUE関数の基本構文はTIMEVALUE(time_string)
の形式で記述され、パラメータには時刻文字列を指定します。12時間形式(AM/PM表記)と24時間形式の両方に対応しており、文字列リテラルとして直接時刻を入力する場合は二重引用符で囲む必要があります。
=TIMEVALUE("14:30:15")
=TIMEVALUE("2:30:15 PM")
=TIMEVALUE(A1)
セル参照を使用する場合は引用符が不要になり、テキスト形式の時刻データが含まれるセルを直接参照できます。時刻文字列が無効な形式の場合は#VALUE!エラーが返されるため、入力データの形式に注意が必要です。
実際の使用例と活用方法
複数行の時刻データを一度に変換する場合は、フィルハンドルを使用して数式をコピーすることで効率的な処理が可能です。変換された数値は他の時刻関数やSUM関数と組み合わせることで、勤務時間の合計計算や時刻データの平均値算出などに活用できます。
=SUM(TIMEVALUE("9:00 AM"):TIMEVALUE("5:00 PM"))
=AVERAGE(TIMEVALUE(A2:A10))
=IF(TIMEVALUE(B2)>TIMEVALUE("12:00 PM"),"午後","午前")
日付と時刻が組み合わされた文字列からTIMEVALUE関数は時刻部分のみを抽出して変換する機能も持っています。この特性により、複合的な日時データから時刻要素だけを取り出した分析や処理が可能になり、データクリーニング作業の効率化にも貢献します。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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