スプレッドシートのMODE.MULT関数とは
MODE.MULT関数は、データセット内で最も頻繁に出現する値を複数返す統計関数です。従来のMODE関数とは異なり、最頻値が複数存在する場合でも全ての最頻値を配列形式で取得できます。
この関数は配列数式の結果として値を返す特性を持っており、データ分析における多様な最頻値の識別に適用されます。特にマーケティングデータの分析や統計調査において、単一の最頻値だけでなく同等の頻度を持つ複数の値を同時に把握する必要がある場面で威力を発揮します。
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MODE.MULT関数の基本的な構文と引数設定
MODE.MULT関数の基本構文はMODE.MULT(値1, 値2)となり、第1引数には最頻値を計算する最初の値または範囲を指定します。第2引数以降は任意の繰り返し可能な引数として、追加の値や範囲を設定することで幅広いデータセットに対応できます。
=MODE.MULT(A1:A10)
=MODE.MULT(B2:B20, C2:C20)
=MODE.MULT({10, 20, 30, 10, 20})
引数として単一のセル範囲だけでなく、複数の範囲や直接的な数値配列を組み合わせて指定することが可能です。データの種類や分析の目的に応じて、柔軟な引数設定によって効率的な最頻値分析を実行できます。
配列数式としての結果表示と実際の使用例
MODE.MULT関数は配列数式として結果を返すため、複数の最頻値が縦方向に並んで表示される特徴があります。例えば値10と15が同じ頻度で最も多く出現する場合、両方の値が異なるセルに自動的に配置されます。
=MODE.MULT({10, 15, 20, 30, 10, 15})
// 結果: 10(上のセル)
// 15(下のセル)
全ての値が一度だけしか出現しない場合はエラーが返される仕様となっています。この動作により、明確な最頻値が存在しないデータセットを適切に識別し、統計的に意味のある結果のみを提供する信頼性の高い分析が実現されます。
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