スプレッドシートのMODE関数とは
MODE関数は、データセットの中で最も頻繁に出現する値を返す統計関数であり、数値データの分析において最頻値を特定する際に使用されます。この関数を利用することで、販売データや試験の点数などの数値群から、最も多く出現している値を効率的に抽出できます。
GoogleスプレッドシートにおけるMODE関数の基本的な書式はMODE(value1, [value2, ...])
となっており、引数として値やセル範囲を指定できます。最大30個の引数を受け取ることができ、複数の範囲や個別の値を組み合わせて最頻値を算出することが可能です。
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MODE関数の基本的な記述方法
MODE関数の最も基本的な使用方法は、単一の範囲を指定して最頻値を求めることであり、例えばA列のデータから最頻値を抽出する場合に活用されます。セル範囲を指定する際はA2:A100
のような形式で記述し、連続するセルのデータを一括して処理できるのが特徴です。
=MODE(A2:A10)
=MODE(1,2,2,3,3,3,4,5)
=MODE(B1:B20,C1:C20)
複数の範囲や個別の値を組み合わせる場合は、カンマで区切って引数を追加することで対応し、異なるセル範囲のデータを統合して最頻値を計算できます。この方法により、散在するデータや複数の条件下でのデータを効率的に分析し、全体的な傾向を把握することが可能になります。
MODE関数は数値データのみを対象とし、文字列や空白セルは自動的に無視されるため、混在するデータセットでも正確な計算が実行されます。計算結果として複数の最頻値が存在する場合は、数値的に最も小さい値が返されるという仕様があり、データ分析の際に注意すべき点の一つです。
MODE関数の実用的な応用例
販売データの分析においてMODE関数を活用する場合、商品の販売個数や顧客の購入回数から最も頻繁に発生するパターンを特定できます。月別売上データや商品カテゴリ別の販売実績などを分析し、ビジネスの傾向把握や在庫管理の最適化に役立てることが可能です。
=MODE(D2:D50) // 月別販売個数の最頻値
=MODE(E2:E100,F2:F100) // 複数店舗の売上最頻値
=MODE(FILTER(A:A,B:B="商品A")) // 条件付き最頻値
教育分野では試験の点数分析や成績評価において、クラス全体の最も多い得点を把握し、授業の理解度や問題の難易度を評価する指標として活用されます。また、品質管理の現場では製品の測定値や検査結果から最頻値を求めることで、製造プロセスの安定性や品質の一貫性を数値的に評価することができます。
アンケート調査や市場調査のデータ分析では、回答者の年齢層や評価スコアから最も多い回答を特定し、ターゲット層の特性や顧客満足度の傾向を分析できます。これらの分析結果は、マーケティング戦略の立案や商品開発の方向性を決定する際の重要な判断材料として機能します。
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