イー・ガーディアン株式会社は、SNS監視システム「アカデミーリスクシールド」を開発しました。
アカデミーリスクシールドの開発背景と教育現場のSNSリスク
青少年のSNS利用が一般化する中、SNSに起因する犯罪被害は高水準で推移しており、児童生徒や学生がトラブルに巻き込まれるケースが後を絶ちません。SNS上での暴力・いじめ動画の拡散等に対して、文部科学省から緊急の対応要請が出されるなど、あらゆる教育機関においてSNSトラブルの早期検知が急務となっています。
多くの教育現場では、夜間や休日の監視まで手が回らず、週明けに炎上が発覚するといった管理体制(人員不足)の課題を抱えています。加えて、SNS上のいじめや迷惑行為に関する投稿は、学校名や生徒の実名を意図的に伏せるケースも多くありました。従来のキーワード監視では顕在化したリスクの検知は可能でしたが、テキストの表面に現れない潜在的なリスクまで見つけ出すことは非常に困難だったのです。
イー・ガーディアン株式会社は、長年培ってきたSNS対策の専門的な知見と最新のAI技術を融合させ、「アカデミーリスクシールド」を開発しました。60分ごとにSNSを自動巡回・監視し、リスクをスコア化して判定する学校法人向けのSNS風評調査システムです。
アカデミーリスクシールドの4つの主要機能
「アカデミーリスクシールド」の主な機能は以下の4点です。
- 表層ワードに捉われないモニタリング・監視
- 画像・動画に潜むリスクの判定機能
- 学校特有の「4つの観点」によるAI×有人ハイブリッド絞り込み
- リスク状況を一元管理できるダッシュボード
1点目の「表層ワードに捉われないモニタリング・監視」では、学校名や生徒の実名が意図的に伏せられた投稿であっても、潜在的なリスクの兆候をいち早く検知できます。従来のキーワード検索ではすり抜けていた「隠れたいじめやトラブルの予兆」を早期に把握し、問題が深刻化する前に対策を講じることが可能です。
2点目の「画像・動画判定」機能は、LINEやInstagramなど閉鎖的な環境でのやりとりが「スクリーンショット」として他SNSへ転載・拡散されるようなリスクにも対応します。テキストデータだけではなく、投稿内の画像や動画に隠れたリスクまで可視化します。
3点目は、教育現場の状況や関係者の属性に即した柔軟な基準でリスクを仕分けする機能です。高度な判定システムと専門チームによる確認を組み合わせることによって、夜間や休日を含め、教職員の業務負担を増やすことなく、本当に対応が必要な重要事案だけを迅速かつ的確に把握できます。4点目のダッシュボードでは、現在の安全状況や対応が必要な投稿のステータスをリアルタイムに可視化し、緊急性の高い事案のみを即時通知しました。
アカデミーリスクシールド概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開発元 | イー・ガーディアン株式会社 |
| サービス名 | アカデミーリスクシールド |
| 対象 | 学校法人・教育機関 |
| 監視頻度 | 60分ごとに自動巡回 |
| 監視体制 | 24時間・AI×有人ハイブリッド |
| 判定観点 | 学校特有の4つの観点 |
| 対象プラットフォーム | X等のSNSをはじめとした各種プラットフォームの公開投稿 |
| 先行トライアル | 無料の先行トライアルを実施予定 |
| 代表者 | 高谷 康久氏 |
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー8F |
| 設立 | 1998年5月 |
| 資本金 | 1,967百万円(2026年3月末日現在) |
| 拠点数 | 提携先を含むグループで国内8都市・海外3都市・19拠点 |
| URL | https://www.e-guardian.co.jp/ |
trends編集部の一言
警察庁の調査(令和8年2月26日)や文部科学省の緊急通知(令和8年1月30日)が相次いで出た背景は、SNSリスクが教育機関にとって見過ごせない水準に達していることを示しています。業界全体としては、キーワード監視という従来の手法の限界が広く認識され始めており、「名指しされない投稿をどう拾うか」という問いへの対応が各社で模索されている局面です。
マーケティングの現場でも、ブランドや製品名を伏せたネガティブな口コミが拡散するケースは珍しくありません。「言及されていないのに炎上する」という構造は、教育機関に限らず共通の課題です。AI×有人のハイブリッドで24時間監視を実現する設計は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、ソーシャルリスニングの高度化においてAIと有人確認を組み合わせる設計への関心が高まる動きと捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「【イー・ガーディアン株式会社】学校名を含まない隠れたリスクもAIで検知!SNS監視システム「アカデミーリスクシールド」を開発 | イー・ガーディアン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000421.000018759.html, (参照 26-07-08).
