株式会社インフォマートは2026年4月1日、「BtoBプラットフォーム 業界チャネル」の業界レポートデータが、株式会社山陰合同銀行の生成AIを活用した商談準備において「確かな情報源」として採用され、運用を開始したと発表しました。
BtoBプラットフォーム 業界チャネル採用の背景となった生成AI活用の課題
株式会社山陰合同銀行は、法人営業の効率化と若手行員の教育・スキル向上を目的として、行内業務に特化した独自の生成AIエージェントの活用を進めてきました。しかし、一般的な生成AIの活用では、出力される回答が業界の概要など一般的な内容に留まり、実際の商談で使える具体的な提案仮説にまで至らないという問題があります。
加えて、ハルシネーション(もっともらしい嘘)を出力してしまうという課題も存在します。より実践的で顧客提案に直結する精度の高いアウトプットを得るためには、出力の根拠となるデータの信頼性と、最新の業界情報が不可欠です。
こうした背景から、専門コンサルタントが政府や企業の公式情報をベースに分析した「BtoBプラットフォーム 業界チャネル」の158業界におけるレポートなどの各種データが、AIの回答精度と具体性を引き上げる「確かな情報源」として高く評価されました。これが今回の採用につながった経緯です。
BtoBプラットフォーム 業界チャネルの導入効果
「BtoBプラットフォーム 業界チャネル」の導入により、山陰合同銀行における営業活動には主に3つの効果が期待されています。具体的には以下の通りです。
- 訪問前準備が1時間程度から30分程度に短縮
- 属人化しがちな業界知見を組織全体で標準化
- ハルシネーション防止による高い信頼性の確保に貢献
生成AIが「BtoBプラットフォーム 業界チャネル」の専門データを参照することによって、顧客の属する業界の動向や課題を的確に抽出できるようになりました。
若手行員であっても、生成AIによるアウトプットを参照することによって、ベテラン行員に近いレベルの業界知見を瞬時に得られます。行員全体のコンサルティングスキルの底上げへの貢献が期待されているところです。1回の訪問準備が1時間程度から30分程度に短縮されたという数値は、営業現場のリアルな負荷軽減を示すものとして注目すべき成果です。
BtoBプラットフォーム 業界チャネル概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | BtoBプラットフォーム 業界チャネル |
| カテゴリ | 情報プラットフォーム |
| 対応業界数 | 158業界 |
| 主な機能 | 業界レポート、企業財務データ、ニュース・決算情報・展示会情報の自動収集 |
| 導入効果(訪問準備) | 1時間程度 → 30分程度 |
| 提供元 | 株式会社インフォマート |
| 所在地 | 東京都港区海岸1-2-3 汐留芝離宮ビルディング13階 |
| 設立 | 1998年2月13日 |
| URL | https://corp.infomart.co.jp/ |
| 採用行 | 株式会社山陰合同銀行 |
| 採用行所在地 | 島根県松江市魚町10番地 |
| 採用行創業 | 1878年12月1日 |
| 採用行設立 | 1941年7月1日 |
| 採用行URL | https://www.gogin.co.jp/ |
trends編集部の一言
1回の訪問準備が1時間程度から30分程度に短縮されたという数値は、営業現場における情報収集コストの大きさを改めて浮き彫りにしています。業界全体としては、「情報収集の時間」と「提案の質」がトレードオフになりがちな状況は業種を問わず共通した課題です。金融機関のDX領域でも同種の課題は広く認識されており、専門データを生成AIエージェントの根拠情報として組み込む設計は、業界横断で注目される実装アプローチとなっています。
生成AIの精度問題として広く語られるハルシネーションへの対応として、専門家が作成した一次情報を「根拠データ」として組み込む設計は、実務上の信頼性確保として有効なアプローチです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、根拠データの整備が生成AIの出力品質を左右するという構造は業界横断で共通しており、今回の事例はその実装モデルの一つとして読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「山陰合同銀行、AIを活用した商談準備の「確かな情報源」として「業界チャネル」を採用 | 株式会社インフォマートのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000866.000013808.html, (参照 26-06-25).
