QO株式会社は、AI技術をリサーチやプランニングの実務へ本格的に実装することを目的とした研究機関「AI Insight Institute(略称:AIII/エースリー)」を発足しました。
AI Insight Institute(AIII)が取り組む背景と課題
AI技術の進展により、マーケティングの意思決定やそれに付随するリサーチ活動のあり方が根本から変わりつつあります。AI活用によって、業務改善が進む一方で、実務の現場では依然として「データと施策の分断」が解消されていない状況です。
QO株式会社は、AI技術を単なる効率化ツールではなく、意思決定そのものを高度化する手段として取り入れ、クライアント企業のマーケティングリサーチ課題を解決する新たな仕組みを構築していきます。主要な活動領域は、研究開発とクライアント企業への実支援です。
AI Insight Institute(AIII)が推進する3つの活動領域
AIIIは、理論的な研究開発にとどまらず、実務で機能するソリューションの展開や既存リサーチサービスの高度化を主要な領域として活動します。活動の柱は、以下の3つの領域です。
- 研究開発領域:AI時代の生活者の意識・行動・意思決定プロセスを継続的に観測・蓄積・解釈し、実務活用の土台となる知見を構築します
- ソリューション展開領域:生活者AIペルソナの開発・提供、Agentic Researchによる自律型支援エージェントの構築を支援します
- 既存サービスの高度化領域:AI-Augmented Researchの推進とリサーチ&プランニングRAGの開発に取り組みます
研究開発領域では、AIと共進化する生活者の変化を観測・蓄積・解釈し、実務活用の土台となる知見を構築します。
ソリューション展開領域では、定量・定性の知見を統合した「対話可能な生活者像」の提供と、課題設定から示唆出しまで伴走する自律型支援エージェントの構築を支援します。
既存サービスの高度化領域では、AI活用によるリサーチのスピードやコスト、アジャイル性の課題を解消し、高速かつ高品質な示唆抽出の実現を目指します。あわせて、組織内の知見を体系化するRAGの開発に取り組みます。
AI Insight Institute(AIII)概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 機関名 | AI Insight Institute(AIII/エースリー) |
| 運営主体 | QO株式会社 |
| 代表取締役社長 | 恒藤 優氏 |
| 活動領域 | 研究開発・ソリューション展開・既存サービスの高度化の3領域 |
| 今後の予定 | セミナー登壇、メディアでの執筆・発信、パートナー企業との協業 |
| 直近登壇 | 2026年5月21日(木)「MarkeZine Day ~AIで解き放つ、マーケティングの真価~」 |
| 登壇者 | AIIIフェロー 大塚剛氏 |
| 本社所在地 | 東京都中央区京橋2-7-19 京橋イーストビル9F |
| 設立 | 1965年6月 |
| URL | https://www.q4one.co.jp/ |
trends編集部の一言
「データと施策の分断」という課題は、マーケティング業界でも広く共通して語られてきたテーマです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、リサーチ結果を受け取りながら「で、何をすべきか」という問いに立ち戻る構造的な課題は業界横断で指摘されてきました。課題設定から示唆出しまで伴走するAgentic Researchという設計には、こうした業界全体の課題への応答が見られます。
生活者AIペルソナやリサーチ&プランニングRAGのように、蓄積された知見そのものをAIに実装しようとするアプローチは、単なる業務効率化とは一線を画しています。マーケティング業界の文脈に置き換えると、AIが「使えるツール」から「意思決定のパートナー」へと移行していく流れを具体化した取り組みとして、業界動向の一角を占める動きと読み取れます。
References
- ^ PR TIMES. 「QO、AI時代の生活者理解を「実装」へとつなぐ研究機関「AI Insight Institute / AIII(エースリー)」を発足 | QO株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000130711.html, (参照 26-05-21).
