ザイオネックス株式会社は2026年4月22日、エンタープライズ向けSCMシステム「T3SmartSCM」において、AIおよび大規模言語モデル(LLM)を基盤とした、新機能「T3Insight」をリリースしました。
T3InsightがT3SmartSCMに加える分析機能の全体像
T3SmartSCMと連携したT3Insightでは、ユーザーが質問を入力するだけで、関連データの抽出やグラフ表示、シナリオ比較、要因分析などを実行できます。地政学的リスクや急激な為替変動、需要変動といった、グローバルサプライチェーンの不確実性が高まるなか、膨大なデータからインサイト(洞察)を導き出す手段として、開発されました。
同機能には、文書ベースの検索拡張生成(RAG)やSQLベースのデータ分析、オントロジー型AIエージェントといった、3つのSCM業務特化型AIエンジンが搭載されています。マニュアルや規程、データベース、業務知識などを横断的に分析・活用することによって、追加開発なしでドキュメントチャットボットやデータ分析レポート、原因分析などの機能を利用できる設計です。
T3Insightが備える4つの特長
T3Insightは、サプライチェーン計画業務における「データ活用」と「意思決定の迅速化」を目的に、設計されています。従来のダッシュボードによる分析に加え、チャット形式の対話型分析が可能となり、注目すべき特長は次の4点です。
- 3種のAIエンジンによるデータ横断分析
- サプライチェーン全体の可視化と比較
- 自然言語による対話型データ分析
- 判断根拠の可視化と知見の蓄積
「先月比の需要急騰品目を教えてください」や「資材不足のリスクがある品目は?」といった、実務に即した問いに対して、関連データや計画履歴をもとに結果を提示する仕組みが整えられています。属人的な判断に依存しがちな計画業務を、よりデータドリブンに進められる環境を目指した、機能構成です。
T3Insightの概要とザイオネックスの企業情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 機能名 | T3Insight |
| 対象システム | T3SmartSCM |
| 基盤技術 | AI・LLM |
| 提供企業 | ザイオネックス株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋箱崎町 |
| 設立日 | 2013年8月12日 |
| 資本金 | 4,501万円 |
trends編集部の一言
SCM領域でLLMを活用した、対話型の分析という切り口は、日々のデータ確認フローを大きく変える可能性を感じました。自然言語で「先月比の急騰品目は?」と聞くだけで結果が返ってくる仕組みは、レポーティング工数を減らしたい現場担当者にとって、具体的なメリットが見えやすい設計です。
RAGやSQLベースの分析、オントロジー型AIエージェントという、3つのエンジンを組み合わせている点も印象的で、単なるチャットボットではなく業務知識まで扱える構成になっています。サプライチェーン領域に限らず、複数部門のデータを活用して、意思決定のスピードを上げたいと考えている企画・管理部門の担当者にとっては、自社の業務にどう当てはめるか検討する材料になるはずです。
References
- ^ PR TIMES. 「エンタープライズ向けSCMシステム「T3SmartSCM」が、AI・LLMを活用した新機能「T3Insight」をリリース。自然言語による対話で業務効率化と意思決定の高度化を支援。 | ザイオネックス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000052290.html, (参照 26-04-22).
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