ContractS株式会社は2026年4月22日、AIが契約業務の全工程を自律的に実行できる環境を構築する新戦略「AIエージェント基盤」を発表しました。
ContractS CLMのAIエージェント基盤が目指す契約業務の変革
従来のAIレビューでは、契約書の条項チェックや修正案の提示にAIが活用されてきましたが、関連法令の調査や新旧対照表の作成、承認フローの実行といった前後の工程は手作業のままでした。ContractSが構築するAIエージェント基盤は、企業が日常的に利用しているAI(Claude、ChatGPT、Geminiなど)から、同社の契約管理システムの機能を直接呼び出せる仕組みであり、AIの役割を「読んで指摘する」から「業務を実行する」へと拡張する構想です。
本戦略では、特定のAIに依存しないオープンな接続方式を採用しており、企業がすでに導入済みのAIからContractS CLMを操作できる点が特徴です。多くのリーガルテック企業が、特定のAIモデルを自社プロダクトに組み込む方式を採る中、ContractSは新たなAIツールの導入や学習を不要とし、既存のAI環境の延長線上で契約業務を実行できる設計を打ち出しました。
Claude向け接続で先行提供される3つのAIスキル
第一弾として提供が開始されたClaude向け接続機能では、Claudeとの対話の中から、ContractS CLM上の機能をシームレスに呼び出せます。同システムは、国内のリーガルテックサービスの中でも最大規模のAPI(外部連携用の接続口)を公開しており、このAPI基盤がAIとの接続を迅速に実現する技術的な土台となっています。
- 法令検索スキル(法令の検索・照合をAIが実行)
- レビュースキル(CLM上の契約書をClaudeが直接取得しレビュー)
- 経緯情報探索スキル(メール等から経緯情報を自動収集)
法令検索スキルでは、法務担当者が手動で行っていた法令調査を、AIとの会話の中で完結させることが可能です。レビュースキルでは、ファイルの手動アップロードや画面の切り替えが不要となります。
経緯情報探索スキルでは、過去のメールを遡る作業をAIが代行し、収集された情報をもとにレビューへ移行できます。
今後のAIスキル拡張と法務組織の構造転換
本戦略の今後の展開は、大きく2つの方向で進められます。1つ目は、ContractS CLMに蓄積された過去の契約データ(過去の契約書、修正履歴、交渉の経緯、判断の根拠など)を、AIが直接参照できる知識ベースとして整備する取り組みです。
- 過去の契約データを活用した知識ベースの構築
- リスクチェックや承認経路判定など操作範囲の拡大
- ChatGPTやGemini、Copilotなど対応AIの段階的拡張
- 事業部門側での情報整理・一次判断の環境構想
2つ目は現在提供中の3スキルに加えて、リスクチェックや修正案のドラフト、承認経路の判定、契約データの検索など、AIから操作できる業務範囲を順次拡大する方針です。将来的には、事業部門(依頼者)側にもAIの力を届けることで、法務部門に依頼が届く前の段階で、情報整理や一次判断を行える環境を構想しています。
ContractS AIエージェント基盤の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | ContractS株式会社 |
| 発表日 | 2026年4月22日 |
| 対象製品 | ContractS CLM |
| 第一弾対応AI | Anthropic社 Claude |
| 提供済みスキル | 法令検索・レビュー・経緯情報探索 |
| 今後の対応AI | ChatGPT、Gemini、Copilot等 |
trends編集部の一言
AIレビューツールは数多く登場していますが、レビュー以外の契約業務工程(法令調査や承認フロー、台帳更新など)を、手作業で回している現場は実際に多いと感じます。業務プロセスの自動化を進める中で、「AIに読ませて終わり」ではなく「AIに実行させたい」という課題に直面する場面が増えており、今回の発表はその延長線上にある取り組みとして注目しています。
特定のAIに依存しない接続方式を採っている点は、すでに社内でChatGPTやCopilotを導入済みの企業にとって、導入障壁が低くなるポイントだと感じました。法務部門だけではなく、契約関連の問い合わせを受ける管理部門や事業部門の担当者にとっても、既存のAI環境から契約業務へアクセスできる仕組みは、業務効率化の選択肢として検討しやすいはずです。
References
- ^ PR TIMES. 「ContractS AIエージェント基盤をリリース レビューを超え、あらゆるAIから契約の全工程を自律実行可能に | ContractS株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000029225.html, (参照 26-04-22).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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