株式会社ジェネシア・ベンチャーズは2026年4月16日、同社が運用するGenesia Venture Fund 4号(GV-4)を通じて、AI投資エージェントサービスを提供するヴェルファ株式会社(Velpha)のシードラウンドに出資したことを発表しました。
Velphaが取り組む個人投資家の意思決定支援と出資の背景
NISA口座数は2025年6月末時点で2,696万件に達する一方、金融庁の調査では、口座の約38%が一度も買付が行われていない「未利用口座」であることが明らかになっています。投資信託未購入者の約46%が「投資の知識がない」ことを理由に挙げており、口座開設後の投資行動への移行を妨げる、心理的なハードルの存在が浮き彫りになっています。
従来の金融サービスは、ワンタップ注文や少額投資といった「取引のしやすさ」を中心に進化してきました。しかし「銘柄選び」や「市場のモニタリング」「リバランス」といった取引前後のプロセスには、依然として負担が残されており、Velphaはこの課題に着目してAIエージェントで支援する方針を打ち出しています。
Velphaが提供する3つの主要機能
Velphaは個人投資家の資産運用を支援する、AI投資エージェントサービスであり、日本および米国の上場銘柄1万のデータを活用した独自機能を備えています。探索からリバランス、日常的な投資判断の支援まで、投資プロセスの各段階に対応する構成となっており、注目すべきポイントは次の3点です。
- 1万銘柄の指標を可視化する「ストック・ユニバース」
- 保有銘柄との相関を踏まえたリバランス支援
- チャット形式で銘柄探索や分析を実行できる投資アシスタント
「ストック・ユニバース」ではROEやPBRなどの指標から、割安性や収益性を軸に探索でき、ポートフォリオ全体の分散を考慮した提案機能と組み合わせる設計です。チャットベースの投資アシスタントは、「ヘルスケア銘柄を組み入れたい」といった具体的な問いに対し、会話形式で情報へアクセスできる環境を提供しています。
Velphaのシードラウンド出資と今後の展望
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 出資元 | ジェネシア・ベンチャーズ(GV-4) |
| 出資先 | ヴェルファ株式会社(Velpha) |
| ラウンド | シードラウンド |
| 設立 | 2023年6月 |
| 所在地 | 東京都中央区銀座1-12-4 |
| 代表者 | 高見澤 秀介 |
| 資金用途 | セキュリティ強化、基盤整備、AI開発、採用 |
| 今後の展望 | SNSセンチメント分析の実装を検討 |
trends編集部の一言
NISA口座の約38%が未利用という数字を見ると、口座を開設したものの「次に何をすればいいのか分からない」状態で止まっている層が、相当数いることが想像できます。業務でノーコードツールやAIを使って試行錯誤する場面が多いのですが、投資の領域では「情報が多すぎて判断できない」という壁にぶつかることがあり、チャット形式でのサポートは実務での情報整理と近い感覚で使えそうだと感じました。
特にストック・ユニバースのように、1万銘柄を指標ベースで可視化する機能は、ダッシュボードを眺めている感覚に近く、投資初心者でも市場全体の中での立ち位置を掴みやすい設計だと感じます。今後検討されているSNSセンチメント分析が加わることで、情報ソースが広がる点にも注目しており、個人で資産運用を始めたばかりの方にとって具体的な検討材料になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「個人投資家の意思決定を支援するAI投資エージェント「Velpha」のシードラウンドにおいて出資 | 株式会社ジェネシア・ベンチャーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000056091.html, (参照 26-04-16).
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