プラチナバイオ株式会社は2026年4月15日、DNA言語モデルを活用し、特定のゲノム課題に対応するAIモデル作製プロトコール論文のオンライン公開を発表しました。
DNA言語モデルDNABERT-2のファインチューニング手順を体系化
今回公開されたプロトコール論文は「Workflow for Fine-Tuning and Evaluating DNA Language Models for Specific Genomics Issues」と題されています。2026年4月3日に生命科学系プロトコール専門誌Bio-protocol(ISSN: 2331-8325)にて、査読を経てオンライン掲載されました。
著者には、研究開発部バイオDXチームのチームリーダーである中前和恭と、Chief Scientific Officer(CSO)の坊農秀雅が含まれています。DNA言語モデルとは、「A」「T」「G」「C」からなる大量のDNA配列を、AIが文章のルールを学ぶように学習する技術です。
ゲノム編集と国内クラウド活用の主な成果
論文ではDNABERT-2のファインチューニングを通じて、ゲノム編集における具体的な予測課題への適用例が示されました。さらに計算基盤としてさくらインターネット株式会社が提供するVM型GPUクラウドサービス「高火力 VRT」が用いられており、注目すべき成果は次の4点です。
- RNAオフターゲットの予測
- プロモーター配列の予測
- 高火力 VRTで通常1日程度の処理
- 別GPU5枚構成では約3〜7日を要すると報告
これらの結果は、再現可能なプロトコールと高性能GPUクラウドの組み合わせが、研究開発のスピードを大きく左右することを裏付けています。生命研究者がさまざまなゲノム課題を予測し、課題解決の糸口を得るための基盤になり得る取り組みです。
プロトコール論文と公開先の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発表企業 | プラチナバイオ株式会社 |
| 所在地 | 広島県東広島市 |
| 論文タイトル | Workflow for Fine-Tuning and Evaluating DNA Language Models for Specific Genomics Issues |
| 掲載誌 | Bio-protocol(ISSN: 2331-8325) |
| 公開日 | 2026年4月3日 |
| 対象モデル | DNABERT-2 |
| 計算基盤 | 高火力 VRT |
| 主な著者 | 中前和恭、坊農秀雅 |
trends編集部の一言
今回のプロトコール公開は、AI活用の現場で常に課題となる「再現性」と「ノウハウの属人化」に正面から取り組んだ事例として受け止めました。マーケティング業務でも、生成AIの使い方が担当者ごとに散らばりがちで、手順をドキュメント化して共有する大切さを、日々感じているところと重なります。
高火力 VRTを使うと通常1日程度で処理が終わる一方、別GPU5枚構成では約3〜7日を要するという数字は、計算資源の選び方が、成果のスピードを左右することを、強く感じさせる内容です。研究開発に近い領域でAI活用を検討する担当者にとって、手順書と計算基盤の両輪をどう整えるかを考える材料になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「プラチナバイオがDNA言語モデルを活用した予測AIモデル作製プロトコールをオンライン公開 | プラチナバイオ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000065097.html, (参照 26-04-15).
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