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フードトラック駆けつけ隊、熊本地震の食支援データを公開。キッチンカー延べ64台・7,400食から見えた「3つのズレ」と「フェーズフリー」の実働

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この記事はプレスリリースです

本記事は、PR TIMESに掲載された企業・団体等のプレスリリースを原文のまま転載しています。記事内容は発表時点の情報です。

発表元
株式会社Mellow
配信日時
2026年8月31日 14時31分
転載日
2026年9月1日

発表内容については発表元へ、当サイト上の訂正・削除については、当サイトのお問い合わせフォームにご連絡ください。

転載
プレスリリース本文

準備は1日、活動開始は発災7日後。避難者数だけでは決まらない必要食数。現地情報をもとに、支援先・食数・メニューを継続的に調整

日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellow(本社:東京都港区、代表取締役社長:石澤正芳、以下「メロウ」)が組織する「一般社団法人フードトラック駆けつけ隊」は、2026年7月28日に発生した熊本地震を受け、8月4日から31日までの期間中25日間、熊本県八代市内9か所の避難所で食事支援を実施し、キッチンカー延べ64台で7,400食を無償提供しました。

本リリースでは、活動記録から見えた出動判断、必要食数、メニューに関する「3つのズレ」と、平時のSHOP STOPの情報・仕組みを災害時に活用した内容を公開します。

今回の知見を自治体・支援団体・キッチンカー事業者と共有し、防災協定を実際に動かすための体制整備や実動訓練、平時の事業基盤を活用した防災機能の検討へつなげます。

1. 実施概要:25日間、9避難所で7,400食を提供

活動期間 2026年8月4日〜8月31日
活動日数 期間中25日間
活動地域 熊本県八代市内9避難所
出動台数 延べ64台
提供食数 7,400食
参加事業者 24事業者
実施主体 一般社団法人フードトラック駆けつけ隊
事務局 株式会社Mellow

活動初日から3日間は、市内最大規模の避難所へ11台・2,100食を集中しました。その後は、物資や支援が集まりにくい小規模避難所へ支援先を移し、最終的に八代市内9か所で活動しました。支援先は、八代トヨオカ地建アリーナ、第四中学校、第五中学校、第八中学校、麦島コミュニティセンター、代陽コミュニティセンター、日奈久小学校、日奈久コミュニティセンター、太田郷コミュニティセンターです。

派遣は1台あたり約100食、上限200食を基準とし、活動後半は60〜100食へ調整しました。福岡など遠方から参加する事業者の負担も考慮し、1日3台を基本としました。

2. 活動記録から見えた3つのズレ

① 準備は1日、活動開始は発災7日後

8月3日(月)13時に九州の事業者へ協力を呼びかけ、8月4日〜10日の活動募集に64件の申し出がありました。同日17時15分に初日に派遣する事業者と避難所を決定し、災害ボランティア車両 高速道路通行証明書発行や保健所の手続き、WEB・アプリへの炊き出し情報の掲載までをその日のうちに終えました。

一方、活動開始には、現地を確認した行政関係者や支援団体による具体的な食事支援要請、受入先担当者との直接連絡、食材費や移動費の負担先の確定が必要でした。これらが揃わないうちに出動を求めることは、キッチンカー事業者への負担転嫁になります。

今回、この3つの条件が整ったのは、以前から当団体と連携し、被災地で活動していた一般社団法人災害時緊急支援プラットフォーム(PEAD) (以下、PEAD)の協力によるものでした。実際に被災地と避難所の状況を確認したPEADの担当者より「食事支援が必要」との判断に基づく相談があり、あわせて活動費の支援が決まり、避難所担当者にもつないでいただきました。現地での必要性、受入先と直接連絡、費用の負担先という3つの条件が定まったことで、8月4日の活動を決定できました。

支援開始までのタイムライン

日時 実施内容
8月2日(日) PEAD担当者から相談
8月3日(月)
10:00
キッチンカーへの支援の呼びかけを決定。活動条件の整理、災害ボランティア車両 高速道路通行証明書・保健所手続きの確認を開始
13:00 九州エリアのフードトラック駆けつけ隊へ協力を呼びかけ
同日・半日以内 64件の応募 ※8/4~10までの活動に対する応募件数
17:15 初日に派遣する事業者と避難所を決定
18:45 出発地側の春日市役所で、災害支援車両の通行に必要な手続き
19:00 八代市保健所への手続き
19:40 SHOP STOPのWEBやアプリに炊き出し場所・日時を掲載
8月4日(火)
 12:00
4台が出動し、900食を提供

② 公表される避難者数だけでは、必要な食数を決められなかった

支援先 発生する状況(例) 記録
第五中学校 複数食の受け取り 8月17日時点の避難者数は約63名でしたが、1人が複数食を受け取るケースが相次ぎ、140食を提供しました。活動事業者の報告には、1人が6食を受け取ったケースも記録されています
第八中学校 地域への周知による変動 8月21日は地域放送後に避難所外からの来訪が増え、130食をすべて提供しても需要に応えきれませんでした
麦島コミュニティセンター 当日の状況による調整 8月30日は、避難者数から「60食+数食程度」と見込んでいましたが、提供開始前の待機状況を見て100食分を準備。避難者に加え、施設職員、施設内外の関係者、ボランティアにも提供し、最終的に86食となりました

当団体は、参加事業者から日々の活動レポートを収集し、必要食数が変動する要因や現地での対応例を、次に活動する事業者へ共有しました。事業者がその情報を踏まえ、当日の状況に応じて提供数や配布方法を調整できる環境を整えました。

③ 集まりやすいメニューと、必要な食事に差があった

支援への協力を呼びかけると、短時間で提供しやすく、扱う事業者も多い軽食やデザートに申し出が集まりやすい傾向がありました。一方、避難生活で継続的に求められたのは、温かいごはんものを含む日常の食事です。実際、現地からは「軽食ではなく、温かいごはんもの」という条件を含む炊き出し要請が途中から加わりました。

当団体は活動開始時から、温かいごはんものを含む「日常の食事」を基本としました。そのうえで、同じ避難所で同じメニューが続かないことや、他団体の炊き出しと重ならないことを確認。時間帯や避難所の状況について現地担当者と相談しながら、派遣する事業者とメニューを決めました。ただし、支援の初期フェーズや酷暑下では、軽食や冷たいメニューにも需要があります。軽食を一律に除外するのではなく、その時々の状況に応じて、食事全体の内訳を組み立てることが重要です。

実際に提供したメニュー例
実際に提供したメニュー例

3. 平時のSHOP STOP基盤を、そのまま災害時へ。フェーズフリーの実働

SHOP STOPには全国4,500台超のキッチンカーが登録しています。平時から事業者情報、出店情報、メニュー、安全に提供できる食数、車検証、営業許可証、車両設備、必要な資格情報をシステムで一元管理し、出店募集・連絡や支払い・精算も日常的に行っています。

こうした平時の仕組みを活用することで、当団体は災害支援車両の通行手続きや保健所対応、避難所ごとの必要食数・メニューの把握、道路・避難所情報の共有など、災害時にしか発生しない調整と判断に人と時間を振り向けることができました。

平時からある情報・機能 熊本地震支援活動での活用
事業者・出店情報
(SHOP STOPのシステム)
営業地域、連絡先、通常営業の予定、過去の提供履歴を確認し、参加事業者と派遣先を調整
メニュー・提供情報
(SHOP STOPのシステム)
ごはんものを提供できる事業者の確認、食数の分担、メニューの重複回避
車両・安全管理情報
(SHOP STOPのシステム)
車検証、営業許可証、車両設備、資格情報を出動前の安全確認と手続きに活用
支払い・精算
(SHOP STOPのシステム)
本活動における費用も、通常営業と同じ仕組みと手順で支払い・精算
募集・連絡(Slackなど) 参加募集、派遣先・時間の連絡、道路や避難所の情報共有
利用者向けの情報告知
(WEB・アプリ)
炊き出し場所、日時、参加事業者、メニューを掲載
災害対応車両登録制度
「D-TRACE」(内閣府)
災害対応車両調整法人としての登録を生かし、行政関係者との連絡・調整を円滑化

メロウ/フードトラック駆けつけ隊では、平時の商いを支える、人・情報・関係性・仕組みが、災害時の食事支援にも機能することを、「フェーズフリー」と位置づけています。

4. WEB・アプリを炊き出し情報にも活用

今回、SHOP STOPが通常の出店場所や日時、メニューを知らせるために使っているWEB・アプリに、炊き出し場所や支援情報も掲載しました。平時の表示機能を使って、災害時の情報発信を試運転できた形です。

今後は、必要なときに通常の出店情報から「炊き出しモード」へシームレスに移行できるよう、表示方法や運用を整えていく予定です。

自治体・支援団体の皆さまへ

今回の活動記録や、キッチンカーを活用した災害時の食事支援、防災協定を実際に動かすための体制整備・実動訓練について、個別の情報提供やご相談を承ります。下記までお問い合わせください。

一般社団法人フードトラック駆けつけ隊

事務局:小関

メールアドレス:FT_kaketsuketai@mellow.jp

一般社団法人フードトラック駆けつけ隊 代表理事 石澤正芳 コメント

延べ64台、7,400食という数字は活動の規模を示します。しかし、実際に現場で変え続けたのは、その数字の内訳でした。どこへ、何台を、何食、どのメニューで送るか。その判断を毎日つなぎながら、活動を続けました。

今回は、普段、福岡市でランチ営業をする事業者を中心に、熊本県内からも3店が参加しました。しかし、支援を事業者の善意だけに頼るのでは長く続きません。過度な負担を求めず、安全に配慮しながら、行き先、食数、メニュー、費用、必要な手続きを整え、事業者には目の前の食の提供に集中してもらう。現地で得た情報を次の支援につなぎ、被災された方々に必要な食事へ反映することが、プラットフォームを運営する私たちの責任です。

私たちが考えるフェーズフリーとは、人、情報、仕組みが平時からつながり、そのまま有事にも動くことです。SHOP STOPを通じて日頃から事業者とランチの場をつくり、その営業を支える情報や仕組みを運用しながら、共に動ける関係を築いてきました。日常のランチを地域に広げ、事業者の商いを支えることが、避難生活が長引いたときに温かい食事を届ける力になる。そのつながりを偶然や自己犠牲に任せず、持続できる仕組みにしていくことが、SHOP STOPとフードトラック駆けつけ隊の役割だと考えています。

今回の活動に参加したフードトラック駆けつけ隊 一覧(順不同)
ヒロカフェ、海苔弁むら川(福岡中央館)、ちゅうか~、おし鳥、Journey Wagon 結い鶏、Mobility Kitchen1010、COCOGELATO、ya重(やえ)、笑顔日和本舗、Pizza Blu、KENZO CAFE、truck Tummy、MUSUBI、アハーンタイ、TOMO'S SPICE、Lotta、CULSAN KITCHEN(ツーとカー)、オニクロ~onicro~、みぞや、TEN、サニーカフェトラック、みこ'sKITCHEN、いも繁、flamingnora BASE Fukuoka

フードトラック駆けつけ隊について

「キッチンカーでボランティアをしたい。困っている方にあたたかい食事を届けたい」—。そうした事業者の声を受けて、メロウは2019年9月に「フードトラック駆けつけ隊」を任意団体として発足しました。その後、2019年の千葉の大規模停電、2020年コロナ禍における医療従事者支援、こども食堂支援と支援活動を続けてきました。

2021年一般社団法人化、2025年国の災害支援車両登録制度「D-TRACE」※に「災害対応車両調整法人」として登録。全国規模のネットワークを活かし、被災地の事業者自身が動けない場合でも、近隣地域からの応援派遣が可能な体制を構築しています。現在自治体との包括連携協定も10件にのぼり(メロウとの協定含む)、地域防災の一翼を担えるよう、連携を深めています。

※「D-TRACE」:災害対応車両/災害対応車両調整法人を平時から登録・データベース化しておくことで、発災後、被災自治体のニーズに応じて、迅速に災害対応車両を提供できるようにするための制度です。

詳しくはこちら:https://pr.d-trace.go.jp/

▼SHOP STOPについて
キッチンカーをはじめとした店舗型モビリティビジネス向けプラットフォームです。全国22都府県で展開実績を持ち、日本最大規模となる営業場所1,400カ所以上、登録店数4,500店以上の運営管理を行っています。データ分析による最適な配車管理や、売上・人流データを活用した出店場所の提案により、キッチンカー事業者の収益最大化をサポートしています。また、天候や季節、イベントなどの外部要因も考慮した需要予測により、効率的な運営を支援しています。さらに、各エリアの売上データや客層分析を基に、メニュー改善の提案や、新規出店場所の開拓も行っています。これらのデータドリブンな運営支援により、キッチンカー事業者の経営効率化と、地域の賑わい創出の両立を実現しています。

サービスURL:https://www.mellow.jp/shopstop

▼メロウ(株式会社Mellow)について

店舗型モビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を運営しています。

「SHOP STOP」は、街に変化と豊かさをもたらすサービスで、移動することで小さな商圏を形成し、多種多様なニーズに応えることができます。また、日々店舗が入れ替わることで、顧客の新しい発見や体験を促進し、街の活性化に寄与します。
メロウは、「街に変化と豊かさをもたらし、それぞれの豊かさを、それぞれの想いで。」の実現を目指してまいります。

会社名:株式会社Mellow(Mellow Inc.)
事業内容:
モビリティを活用した空地活用事業・店舗型モビリティの開業支援およびコンサルティング事業・キッチンカー直営事業・ドッグパーク事業

資本金:2億9,405万円(準備金含む)
代表者:
石澤正芳
従業員数:
70名(役員含む)
設立:
2016年2月18日
URL:
https://www.mellow.jp/
X(旧Twitter):
https://twitter.com/Mellow_corp
Mellowのプレスリリース一覧:
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/31879

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