絵で見てわかるWeb APIの仕組み|書籍の要点を漫画で紹介

絵で見てわかるWeb APIの仕組み|書籍の要点を漫画で紹介

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アプリからAPIは呼べるのに、中で何が起きているのか分からない。書籍紹介漫画では、そんな悩みを持つたぬきが、書籍『絵で見てわかるWeb APIの仕組み』の著者4名に、Web APIの仕組みを教わります。

この記事では、漫画の内容を章の順に要点で整理しました。まず漫画を読み、本文で要点を振り返ってください。Web APIの仕組みを詳しく知りたい方は、Web APIの仕組みの詳しい解説もあわせてご覧ください。

目次
  1. Web APIの基本:3つの要素とスタイル(第1〜3章)
  2. 性能・認証と認可・セキュリティ・テスト(第4〜7章)
  3. 画面との連携・通信の形・開発のコミュニケーション(第8〜10章)
  4. 変わるものと、変わらない土台(第11章)
  5. 絵で見てわかるWeb APIの仕組みのまとめ

Web APIの基本:3つの要素とスタイル(第1〜3章)

漫画の前半では、武田さんがWeb APIの土台を案内します。たぬきの「APIとWeb APIの違いは何ですか?」という問いから始まります。

APIは3つの要素でできている

APIの3つの要素と、Web APIでの対応(漫画6ページより)

図1 APIの3つの要素と、Web APIでの対応(漫画6ページより)

APIは、3つの要素でできています。Web APIでは、それぞれが次のものにあたります。

APIの要素 Web APIでは
入り口 URL
やりとりの決まり HTTP
データの形 データ形式

どれも、ふだん使っているものです。たぬきのアプリの通信にも、この3つがちゃんと出ています。

URL・HTTP・データ形式の見方

URLとHTTPの見方(漫画7・8ページより)

図2 URLとHTTPの見方(漫画7・8ページより)

URLを見ると、どこの何を呼んでいるかが分かります。HTTPは、頼み方と答え方の決まりです。データの形は、目的に合わせていくつかあります。

  • URL:どのサーバーか(api.example)と、どのデータか(/articles)
  • HTTP:頼む側のGET(データを取ってくる)と、答える側の200 OK(うまくいった)・content-type(中身の形式)
  • データ形式:JSON・XML・バイナリ形式

この3つが、Web APIの土台です。

SOAP・REST・gRPC・GraphQLは立ち位置が違う

4つの技術の位置づけと、SOAPとRESTの違い(漫画10ページより)

図3 4つの技術の位置づけと、SOAPとRESTの違い(漫画10ページより)

土台の上で、APIをどう作るかの考え方を「スタイル」と呼びます。ただし、SOAP・REST・gRPC・GraphQLの4つは、同じ種類のものではありません。

技術 位置づけ
SOAP プロトコル・仕様
REST アーキテクチャスタイル
gRPC フレームワーク
GraphQL クエリ言語・クエリランタイム

RESTは考え方の名前で、REST APIはHTTPを活かして作ります。何をするかはHTTPメソッドで、成否はステータスコードで伝えます。SOAPは、どちらも主にXMLの中に書きます。

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著:武田 大輝・枇榔 晃裕・渋川 よしき・真野 隼記/翔泳社/2026年9月16日発売/304ページ
漫画で紹介したAPIの3つの要素や、SOAP・REST・gRPC・GraphQLの違いは、書籍の第1〜3章でくわしく解説しています。
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性能・認証と認可・セキュリティ・テスト(第4〜7章)

ここからは、枇榔さんが案内します。作る側の話が多くなりそうですが、使う側にも関わる話です。

速さは使う側でも変わる(性能と最適化)

キャッシュとやり直しの決まり(漫画13ページより)

図4 キャッシュとやり直しの決まり(漫画13ページより)

表示が遅いのは、サーバーのせいだけとは限りません。使う側でも速さは変わります。たとえば、結果を使い回す「キャッシュ」があります。

  • キャッシュ:ためるのは、データを読むだけの通信が基本。書き換える通信の結果をためると、古い結果が返って最新の状態が伝わらない
  • 一時的な失敗(通信の不調、サーバーの一時的な停止、時間切れ):回数を決めてやり直す
  • やり直しても直らない失敗(URLや送る値の間違い、認証情報の期限切れ):やり直さずエラーを表示する

認証と認可、確かめる3つの場所

認証と認可、確かめる3つの場所(漫画14・15ページより)

図5 認証と認可、確かめる3つの場所(漫画14・15ページより)

誰なのかを確かめるのが「認証」、何をしてよいかを決めるのが「認可」です。認可で確かめる場所は、入口・データ・出口の3つです。

  • 入口:この機能を使ってよいか
  • データ:このデータを扱ってよいか(下書きは持ち主にだけ見せる)
  • 出口:見る人に合わせて、返す項目を選ぶ

セキュリティで守る3つの場所

セキュリティで守る3つの場所(漫画16ページより)

図6 セキュリティで守る3つの場所(漫画16ページより)

守ることは、認可だけではありません。悪意のある人から、システムとデータを守るのがセキュリティです。守る場所は3つあり、使う側のブラウザも含まれます。

  • ブラウザ:アプリが動く所
  • 通信経路:アプリとサーバーの間
  • サーバー:データがある所

決めつける前に、実際の通信を見る(テストとデバッグ)

通信を見て原因を見つける(漫画18ページより)

図7 通信を見て原因を見つける(漫画18ページより)

記事一覧がエラーのままのとき、原因を決めつける前に、実際の通信を見ます。漫画では、記事一覧の通信だけが404でした。

  1. 404は「見つからない」という意味
  2. 送ったURLを正しいURLと比べると、articlesの「s」が抜けていた
  3. 直した後は、テストで動き続けるかを確かめる
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キャッシュとやり直しの決まり、認証と認可、セキュリティ、テストとデバッグは、書籍の第4〜7章でくわしく解説しています。
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画面との連携・通信の形・開発のコミュニケーション(第8〜10章)

後半は、渋川さんと真野さんが、アプリの画面とWeb APIのつながりや、開発の現場での進め方を案内します。

通信の2つの形と、間に入るService Worker

通信の2つの形と、Service Worker(漫画20・21ページより)

図8 通信の2つの形と、Service Worker(漫画20・21ページより)

画面とAPIの通信には、1回ずつ頼む形と、つないだままの形があります。さらに、画面とサーバーの間に入る仕組みとして、Service Workerがあります。

  • 単発の通信:1回ずつ頼んで答える
  • つないだままの通信:つないだまま、続けてやりとりする
  • Service Worker:ためたデータ(キャッシュ)を返せるので、つながらない時も表示できる

実際のサービスで使われる4つの通信の形

実際のサービスで使われる4つの通信の形(漫画22・23ページより)

図9 実際のサービスで使われる4つの通信の形(漫画22・23ページより)

実際のサービスでは、いろいろな通信の形が使われています。どれを使うかは、目的から考えます。

通信の形 特徴
ポーリング アプリから何度も聞きに行く
SSE つないだまま、サーバーから続けて送る
WebSocket つないだまま、どちらからも送れる
WebRTC ブラウザ同士で、映像や音声を送り合う

頼むときは、理由も一緒に伝える

変える前に調べることと、頼むときに伝えること(漫画25ページより)

図10 変える前に調べることと、頼むときに伝えること(漫画25ページより)

画面では簡単に見える変更でも、APIの裏側では確認することが多くあります。だからこそ、APIの担当者に頼むときは、理由も一緒に伝えます。

  • 変える前に調べること:誰に見せてよいか(認可)、今の設計と合うか、変えたときの影響(影響度調査)
  • 頼むときに伝えること:何をしてほしいか(What)と、なぜ必要か(Why)
  • 理由が分かると、優先度や期日を相談しやすくなる
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画面とAPIの通信の形やService Worker、APIの担当者への頼み方は、書籍の第8〜10章でくわしく解説しています。
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変わるものと、変わらない土台(第11章)

入れ替わっていく選択肢と、使い続ける土台(漫画27ページより)

図11 入れ替わっていく選択肢と、使い続ける土台(漫画27ページより)

Web APIの技術は、これからも変わります。それでも、変わらない土台があります。今までの話の中にも、変わるものと変わらないものの両方が出てきました。

入れ替わっていく選択肢 使い続ける土台
APIのスタイル クライアントとサーバーの関係
フロントエンドフレームワーク URL・HTTP
認証の方式 性能・認証・認可・セキュリティの考え方
テストの道具 -

土台が分かっていれば、新しい技術が出ても慌てずに済みます。漫画では、新しいフロントエンドフレームワークのニュースを見たたぬきが、画面を作る道具は変わっても、クライアントとサーバーの関係は土台だと気づきます。

絵で見てわかるWeb APIの仕組みのまとめ

最後に、漫画の要点を振り返ります。

この漫画のポイント

  1. Web APIの土台は、URL・HTTP・データ形式の3つ。SOAP・REST・gRPC・GraphQLは立ち位置が違う
  2. 速さは使う側でも変わる。キャッシュは読むだけの通信が基本で、やり直しにも決まりがある
  3. 認可は入口・データ・出口の3か所で確かめ、セキュリティはブラウザ・通信経路・サーバーを守る
  4. 困った時は、決めつける前にまず通信の中身を見る
  5. 通信の形は目的から選び、APIの担当者に頼むときは理由も添える
  6. 変わるものと変わらない土台を分けて見れば、新しい技術が出ても慌てずに済む

Web APIの仕組みをもっと詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

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