スプレッドシートのCHISQ.DIST関数とは
CHISQ.DIST関数はスプレッドシートで左側のカイ二乗分布を計算する統計関数の一つです。この関数は主に仮説検定の分析において、観測されたデータが特定の分布に従うかどうかを評価する際に使用されます。
関数はCHISQ.DIST(x, degrees_freedom, cumulative)
の構文で入力値xに対してカイ二乗分布の確率値を返します。cumulative引数により累積分布関数または確率密度関数の選択が可能で、統計的検定における臨界値の判定に役立ちます。
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累積分布関数での確率計算方法
cumulative引数をTRUEに設定することで、CHISQ.DIST関数は左側の累積分布関数として動作します。この場合、指定されたx値以下の確率をすべて合計した累積確率を計算するのです。
=CHISQ.DIST(3.45, 2, TRUE)
上記のコードでは自由度2のカイ二乗分布において、値3.45以下の累積確率を求めています。結果として0から3.45までの範囲における確率の総和が返されるため、仮説検定のp値計算に適用できます。
累積分布関数は統計的仮説検定において観測値が棄却域に含まれるかどうかの判定に使用されます。計算結果が有意水準(通常0.05)より小さい場合、帰無仮説を棄却する根拠となるのです。
確率密度関数での分布形状描画
cumulative引数をFALSEに設定した場合、CHISQ.DIST関数は指定されたx値における確率密度を計算します。この設定により特定の点でのカイ二乗分布の密度値を取得でき、分布のグラフ化に活用できるのです。
=CHISQ.DIST(12.3, 5, FALSE)
例示のコードは自由度5のカイ二乗分布において、x値12.3での確率密度を求めています。この値を複数のx値について計算し、散布図やグラフに描画することで分布の形状を視覚化できます。
確率密度関数の値は分布曲線の高さを表すため、最頻値や分布の対称性の確認に使用されます。サイコロの公平性検定などでは観測統計量が分布のどの位置にあるかを視覚的に把握する際に有効です。
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