スプレッドシートのCHISQ.TEST関数とは
CHISQ.TEST関数は、2つのデータ範囲に対してピアソンのカイ二乗検定に関連する確率を返す統計関数です。この関数は、観測されたカテゴリデータが期待される分布から抽出される可能性を判定するために使用されます。
関数の基本構文はCHITEST(observed_range, expected_range)という形式で、実測値範囲と期待値範囲を引数として受け取ります。統計解析においては、仮説検定を実行する際に帰無仮説のもとで観測データがどの程度期待される結果と一致するかを評価する重要な機能を果たします。
【PR】プログラミングや生成AIを無料で学べる「コードキャンプフリー」
実測値と期待値の範囲指定
CHISQ.TEST関数では、observed_range引数に各データカテゴリに関連付けられたカウント数を入力する必要があります。expected_range引数には、帰無仮説のもとで各カテゴリに期待される理論的なカウント数を指定します。
=CHISQ.TEST(A2:A7, B2:B7)
両方の範囲は同じ行数と列数を持つ範囲でなければならず、対応するセルの位置関係が正確に保たれている必要があります。いずれかの範囲に数値以外のセルが含まれている場合、そのセルと対応するもう一方の範囲のセルは計算から除外されます。
6面サイコロの公正性検定例
具体的な使用例として、6面サイコロの公正性を検定する場合、60回の試行で各面が出た回数を実測値として設定できます。期待値としては公正なサイコロの場合に各面が10回ずつ出ることを想定した値を使用します。
=CHISQ.TEST(A2:A7, B2:B7)
結果: 0.05137998348
この計算結果0.05137998348は、サイコロが実際に公正である確率がわずか5.1%であることを示しています。統計的にはp値が0.05未満であるため、通常の有意水準では帰無仮説(サイコロは公正である)を棄却し、サイコロに偏りがある可能性を示唆する結果となります。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
- Canvaとは?使い方やアカウント登録などを初心者向けに解説
- git configで設定情報を確認・表示する方法
- 「Pythonはやめとけ」と言われる理由と学習するメリット
- Ubuntuのversionを確認する方法
- Geminiで画像を生成する方法|ChatGPTとの比較結果も紹介