スプレッドシートのNORM.S.INV関数とは
NORM.S.INV関数は、標準正規分布の逆分布関数の値を返すGoogleスプレッドシートの統計関数です。この関数は確率値から対応する標準正規分布上の値を計算し、データ分析や統計処理において重要な役割を果たします。
標準正規分布とは平均が0で分散が1の正規分布を指し、NORM.S.INV関数はこの分布における逆変換を実行できます。入力値xは0より大きく1より小さい確率値である必要があり、範囲外の値を指定すると#NUM!エラーが発生します。
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基本的な構文と使用方法
NORM.S.INV関数の基本構文はNORM.S.INV(x)
という形式で、引数xには0から1の間の確率値を指定します。この関数を使用する際は、確率値が正しい範囲内にあることを確認する必要があります。
=NORM.S.INV(0.75)
上記のコード例では確率値0.75に対応する標準正規分布の値を計算し、結果として約0.674の値が返されます。セル参照を使用する場合は=NORM.S.INV(A2)
のように記述し、A2セルの値を参照して計算を実行できます。
実際のデータ分析における活用例
品質管理や統計分析において、NORM.S.INV関数は信頼区間の計算や仮説検定の際の臨界値決定に使用されます。例えば95%信頼区間を求める場合、=NORM.S.INV(0.975)
を使用して上側の臨界値を計算できます。
=NORM.S.INV(0.025)
=NORM.S.INV(0.975)
この計算により95%信頼区間の下限値として約-1.96、上限値として約1.96が得られ、統計的な判断基準として活用されます。金融分野ではリスク評価やポートフォリオ分析において、正規分布を前提とした確率計算でこの関数が重要な役割を担います。
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