スプレッドシートのIMCONJUGATE関数とは
IMCONJUGATE関数は、Googleスプレッドシートのエンジニアリングカテゴリーにおいて、複素数の複素共役を計算するために使用される関数です。複素共役とは、複素数a+biに対してa-biという形で実部は同じまま虚部の符号のみを反転させた数値のことを指します。
この関数の基本構文はIMCONJUGATE(数値)という形式で構成されており、引数には複素共役を求めたい複素数を指定する必要があります。英名では"complex conjugate"と呼ばれており、数学的な計算処理においてスプレッドシート上で複素数演算を行う際に重要な役割を果たします。
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IMCONJUGATE関数の基本的な使用方法
IMCONJUGATE関数を使用する場合、複素数を文字列として直接記述する方法と、COMPLEX関数で作成した複素数を参照する方法の2つのアプローチが可能です。文字列として記述する際は、実部と虚部を"+"または"-"で結合し、虚部に"i"または"j"の記号を付けて"3+4i"のような形式で入力する必要があります。
=IMCONJUGATE("3+4i")上記の例では入力値"3+4i"に対して複素共役である"3-4i"が結果として返されることを確認できます。COMPLEX関数を組み合わせた場合の記述方法では、実部と虚部を個別に指定してから複素共役を求める処理が実行されるため、より動的な計算処理に対応可能です。
複素数記号における"i"と"j"の使い分け
IMCONJUGATE関数では虚数単位として"i"と"j"の両方の記号を使用することが可能であり、どちらの記号を選択するかは用途や業界慣習によって決定されます。電気工学の分野では電流を表す"i"との混同を避けるため、虚数単位として"j"を使用することが一般的とされています。
=IMCONJUGATE(COMPLEX(-2, -5, "j"))この例ではCOMPLEX関数で実部-2、虚部-5、虚数単位"j"を使用して複素数を生成し、その結果に対してIMCONJUGATE関数を適用しています。計算結果は"-2+5j"となり、虚部の符号が反転されながらも指定した虚数単位"j"が保持されていることが確認可能です。
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