スプレッドシートのRANK関数とは
RANK関数はGoogleスプレッドシートにおいて、指定したデータセット内で特定の値が何番目の順位にあるかを返す統計関数です。この関数を活用することで、売上データ、テストスコア、在庫数量などの数値データを順位付けして分析することが可能になります。
基本構文は「RANK(値, データ, 昇順)」の形式で記述し、第1引数に順位を調べたい値、第2引数にデータの範囲、第3引数に昇順か降順かを指定します。第3引数は省略可能で、デフォルトでは0(降順)に設定されており、最大値が1位となります。
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RANK関数の基本的な記述方法
RANK関数の最もシンプルな使用方法では、セルA2の値をA2からA100の範囲内で順位付けする場合に記述します。この場合の基本的な記述例は以下のようになります。
=RANK(A2,A2:A100)
この記述例では第3引数を省略しているため、自動的に降順での順位付けが実行され、データ範囲内で最も大きな値が1位として扱われます。セルA2に入力された値がデータ範囲A2:A100の中で何番目に大きいかを数値で返します。
データ範囲に指定した値が存在しない場合、RANK関数は「#N/A」エラーを返すため、関数実行前に対象値が範囲内に含まれているかの確認が必要です。また、同一の値が複数存在する場合は、それらすべてに同じ順位が割り当てられ、次の順位は該当する個数分だけ飛ばされます。
昇順・降順の設定と実際の運用例
第3引数に1を指定すると昇順での順位付けが実行され、最小値が1位となる一方、0または省略時は降順で最大値が1位になります。売上ランキングのように大きい値を上位にしたい場合は降順を、テストの誤答数のように小さい値を上位にしたい場合は昇順を選択します。
=RANK(4,A2:A100,1)
上記のサンプルコードでは、値4をA2からA100の範囲で昇順順位付けしており、4より小さい値の個数に1を加えた数値が順位として返されます。昇順設定では、データ範囲内の最小値が必ず1位となり、値が大きくなるほど順位の数値も大きくなります。
実際のビジネスシーンでは、営業担当者の売上実績ランキング作成時に降順設定を使用し、品質管理における不良品発生率ランキングでは昇順設定を使用するなど、データの性質に応じて適切な順序を選択します。複数の条件でランキングを作成する場合は、RANK関数を複数列に適用することで多角的な分析が実現できます。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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