スプレッドシートのERF.PRECISE関数とは
ERF.PRECISE関数は、Googleスプレッドシートにおける高精度エンジニアリング関数の一つで、ガウス誤差関数の積分値を計算します。この関数は統計学や工学分野において、確率分布や信号処理の計算に広く使用されている数学関数です。
基本的な構文はERF.PRECISE(下限, [上限])
であり、指定された区間におけるガウス誤差関数の積分を求めることができます。上限パラメータは省略可能で、省略した場合は0から下限値までの積分値が計算されます。
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ERF.PRECISE関数の基本的な使用方法
関数の第一引数である下限値は必須パラメータで、数値データのみを受け付けます。文字列や非数値データが入力された場合、エラー値#VALUE!
が返されます。
=ERF.PRECISE(-2.3, -0.7)
この例では下限値-2.3から上限値-0.7までの区間における積分値を計算し、結果として約0.3210556296が得られます。区間を指定することで特定の範囲における確率密度の累積値を求めることができます。
上限値を省略した場合の計算方法も重要な使用パターンの一つとなっています。この場合、0から指定された下限値までの積分値が自動的に計算される仕組みです。
ERF.PRECISE関数の実際の計算例と応用
単一パラメータを使用した基本的な計算では、0から指定値までの積分値を求めることができます。例えば=ERF.PRECISE(1)
と入力すると、0から1までの積分値として約0.8427007929が計算結果として表示されます。
=ERF.PRECISE(1)
=ERF.PRECISE(0.5)
=ERF.PRECISE(-1.2)
負の値を下限として使用することも可能で、統計学における標準正規分布の計算において特に有効です。この関数は品質管理や工程能力の評価、信頼性工学における故障率の計算などの実務的な用途でも活用されています。
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