スプレッドシートのTOROW関数とは
TOROW関数は、Googleスプレッドシートにおいて二次元配列や範囲を一つの行に変換する関数です。この関数は配列や範囲のセルを単一の行に変換し、列ごとまたは行ごとに値をスキャンできます。
基本的な構文はTOROW(array_or_range, [ignore], [scan_by_column])
となっており、第一引数に対象となる配列や範囲を指定します。オプション引数として、空白や エラーを無視する設定と、スキャンする方向を制御する設定が用意されています。
【PR】プログラミングや生成AIを無料で学べる「コードキャンプフリー」
基本的な配列変換の実行方法
最も基本的なTOROW関数の使用方法では、引数に範囲を指定するだけで行への変換が実行されます。例えば=TOROW(A1:C3)
の様に記述すると、A1からC3の範囲にある全ての値を左から右へ行ごとにスキャンして1行に展開します。
=TOROW(A1:C3)
この場合、3行3列のデータ(Ben, Peter, Mary, John, Hillary, Jenny, Agnes, Harry, Felicity)が、1行9列の配列として順次展開されます。デフォルトでは行ごとに左から右へスキャンし、空白やエラー値も含めて全ての値を結果に含める動作となります。
変換結果は指定したセルから右方向に展開され、元の範囲にある値の総数分だけ横に並んだ配列として表示されます。このため、関数を配置するセルの右側に十分な空き領域を確保しておく必要があります。
空白値とエラー値の除外設定
TOROW関数の第二引数であるignore
パラメータを使用すると、変換時に特定の値を除外できます。数値0で全ての値を保持、1で空白を無視、2でエラーを無視、3で空白とエラーの両方を無視する設定が可能です。
=TOROW(A1:C3, 1)
例えば=TOROW(A1:C3, 1)
と記述した場合、範囲内の空白セルが無視され、値が入力されているセルのみが結果の行に展開されます。これにより、データに欠損がある場合でも、有効な値だけを連続した配列として取得することが可能となります。
エラー値を除外する設定では、範囲内に存在する#N/A
や#VALUE!
などのエラー値が結果から自動的に除外されます。この機能により、データクリーニングやエラー処理を行いながら配列変換を実行することができます。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
- Canvaとは?使い方やアカウント登録などを初心者向けに解説
- git configで設定情報を確認・表示する方法
- 「Pythonはやめとけ」と言われる理由と学習するメリット
- Ubuntuのversionを確認する方法
- Geminiで画像を生成する方法|ChatGPTとの比較結果も紹介