スプレッドシートのMMULT関数とは
MMULT関数は、Googleスプレッドシートにおいて、2つの行列の掛け算である行列積を計算する関数です。この関数は配列や範囲として指定された2つの行列に対して行列の乗算処理を実行し、結果として新しい行列を返すものとなっています。
行列の乗算では、第1行列の列数と第2行列の行数が必ず一致している必要があります。MMULT関数では「matrix1」と「matrix2」という2つのパラメータを使用し、それぞれが乗算対象となる行列を表すことで計算が実行されるのです。
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基本的な構文とパラメータの指定方法
MMULT関数の基本構文はMMULT(matrix1, matrix2)
という形式で記述します。第1パラメータのmatrix1は行列乗算処理において最初に指定する行列であり、配列または範囲として表現されるものです。
MMULT(A1:B3,C1:F2)
第2パラメータのmatrix2は行列乗算において2番目に指定する行列を表します。このパラメータも同様に配列または範囲として指定することができ、具体的なセル範囲や配列リテラルの両方が使用可能です。
パラメータの指定では、matrix1の列数とmatrix2の行数が一致していることが必須条件となります。この条件が満たされていない場合、関数はエラーを返すことになり、正しい行列積の計算が行われないことが特徴です。
配列リテラルを使用した実装例
MMULT関数では、セル範囲だけでなく配列リテラルを直接使用した行列の指定も可能です。配列リテラルでは中括弧を使って行列の要素を記述し、セミコロンで行の区切りを表現するルールが適用されています。
MMULT({1,2,3;4,5,6},{7;8;9})
上記の例では、第1行列として2行3列の行列{1,2,3;4,5,6}を指定し、第2行列として3行1列の行列{7;8;9}を設定しています。この場合の計算結果は2行1列の行列となり、各要素が対応する行と列の積の合計として算出されるものです。
配列リテラルの記述では、カンマは同一行内の列の区切りを示し、セミコロンは行の区切りを表します。この表記法により、複雑な行列の構造も直接関数内に記述することができ、外部のセル参照を使わずに計算を実行できるのです。
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