スプレッドシートのATANH関数とは
ATANH関数は数値の逆双曲線正接を返す数学関数で、引数として-1から1の間の数値(境界値を除く)を必要とします。この関数は双曲線三角関数の逆関数として機能し、主に数学的計算や統計分析において双曲線正接の逆演算を求める際に使用されています。
Googleスプレッドシートでは虚数や複素数をサポートしていないため、ATANH関数の入力値や出力値に複素数を使用できません。この制限により、関数の計算結果は常に実数値として返され、数学的に有効な範囲内での処理が保証されています。
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ATANH関数の基本的な使用方法
ATANH関数の構文は「ATANH(値)」という形式で、値には-1から1の間の数値を指定する必要があります。セル参照を使用する場合は、参照先のセルに適切な範囲の数値が入力されていることを確認してから関数を適用します。
=ATANH(0.9)
=ATANH(A1)
上記のサンプルコードでは、直接数値を指定する方法とセル参照を使用する方法の両方を示しており、実際の計算では用途に応じて適切な記述方法を選択できます。関数の引数に範囲外の値を入力するとエラーが発生するため、事前にデータの妥当性を検証することが重要です。
ATANH関数の計算結果と数値範囲
ATANH関数は入力値が0に近い場合は0に近い値を返し、入力値が1や-1に近づくにつれて無限大や負の無限大に近い値を返すという特性があります。この数学的特性により、関数の出力範囲は理論上無限大から負の無限大まで拡がっています。
=ATANH(0.5)
=ATANH(-0.5)
=ATANH(0.99)
実際の計算例では、ATANH(0.5)は約0.549を返し、ATANH(-0.5)は約-0.549を返すなど、入力値の正負に対応した出力が得られます。入力値が1に近づくほど出力値は大きくなり、高精度な数値計算が必要な場面での使用に適しています。
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