スプレッドシートのTOCOL関数とは
TOCOL関数は配列または範囲のセルを1つの列に変換する配列関数で、データの再配置や整理に活用されます。この関数は列単位または行単位でのスキャン方向を選択でき、空白セルやエラー値の処理オプションを提供しています。
基本構文はTOCOL(配列または範囲, [無視], [列でスキャン])の形式で記述し、最初の引数のみが必須パラメータとなります。第2引数では0が全値保持、1が空白無視、2がエラー無視、3が空白とエラー両方無視を指定できます。
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行単位スキャンでの基本的な使用方法
デフォルト設定では行単位でデータをスキャンし、左から右、上から下の順序で1列のデータに変換されます。範囲A1:C3に名前データが配置されている場合、TOCOL(A1:C3)で行ごとの順序でデータが抽出できます。
=TOCOL(A1:C3)
この例では3行3列のデータが9行1列の形式に変換され、Ben、Peter、Mary、John、Hillary、Jenny、Agnes、Harry、Felicityの順で出力されます。行単位スキャンは表形式データを一覧形式に変換する際に最適な方法となっています。
列単位スキャンと空白値の処理設定
第3引数にTRUEを指定することで列単位でのスキャンが可能になり、上から下、左から右の順序でデータが抽出されます。TOCOL(A1:C3, 0, TRUE)では列ごとの順序でBen、John、Agnes、Peter、Hillary、Harry、Mary、Jenny、Felicityが出力されます。
=TOCOL(A1:C3, 1, TRUE)
空白セルが含まれるデータに対してはignore引数に1を指定することで空白値を除外した結果を取得でき、データの密度を高めることができます。この機能により不完全なデータセットからも効率的に有効な値のみを抽出して分析作業に活用できるようになります。
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