スプレッドシートのAVEDEV関数とは
AVEDEV関数は、データセットの平均値からの偏差の大きさの平均を算出する統計関数です。この関数は、データの散らばり具合を数値で表現することで、データセット内の値がどの程度平均値から離れているかを把握できます。
平均偏差は各データポイントと平均値の差の絶対値を合計し、データセット内の要素数で割ることで算出されます。AVEDEV関数は引数内のテキスト値を自動的に無視して計算を実行するため、数値以外のデータが混在している場合でも正確な結果を得ることが可能です。
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基本的な構文と引数の指定方法
AVEDEV関数の構文はAVEDEV(value1, [value2, ...])
として記述し、最初の引数は必須で2番目以降は任意の追加引数となります。value1には最初の値または範囲を指定し、value2以降にはサンプルに含める追加の値や範囲を記述することで複数のデータを同時に処理できます。
=AVEDEV(A2:A10)
=AVEDEV(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10)
=AVEDEV(B1:B5,D1:D5,F1:F5)
セル範囲を指定する場合はA2:A10
のようにコロンを使用し、個別の値を指定する場合はカンマで区切って記述します。複数のセル範囲や個別の値を組み合わせることも可能で、関数は全ての有効な数値データを統合して計算を実行するのです。
引数には単一の値、セル範囲、複数の値の組み合わせを自由に指定でき、計算結果は指定したすべてのデータを基に算出されます。関数は数値以外のデータを自動的に除外するため、混在したデータセットでも安全に使用することができます。
実際の計算例と結果の解釈
サンプル使用例として1から10までの連続した整数にAVEDEV関数を適用すると、平均値5.5からの各値の偏差を求めることができます。具体的には|1-5.5|+|2-5.5|+...+|10-5.5|を10で割った値が平均偏差として算出される仕組みです。
=AVEDEV(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10)
結果: 2.5
=AVEDEV(A1:A5) ※A1:A5に10,20,30,40,50が入力されている場合
結果: 12
計算結果が大きいほどデータの散らばりが大きく、小さいほどデータが平均値に近く集中していることを意味します。この数値を他の統計指標と組み合わせることで、データセットの特性をより詳細に分析することが可能になります。
平均偏差の値は常に0以上の正の数となり、全てのデータが平均値と同じ場合にのみ0になる特性を持ちます。標準偏差と比較して外れ値の影響を受けにくいため、データの中心的な散らばりを評価する際に有効な指標として活用できるのです。
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