スプレッドシートのSTDEVP関数とは
STDEVP関数は、母集団全体のデータを基にした標準偏差を計算するGoogleスプレッドシートの統計関数です。この関数は英名では「Standard Deviation Population」と言われており、母集団の散らばり具合を数値で表現することで、データの分布特性を定量的に分析できます。
基本構文はSTDEVP(値1, [値2, ...])の形式で記述し、最低2つ以上の値または範囲を引数として指定する必要があります。関数の計算結果は分散の平方根に相当するため、同じデータセットでSQRT(VARP(...))を実行した場合と同等の値が得られるのです。
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STDEVP関数の基本的な構文と引数指定方法
STDEVP関数では個別の数値を直接引数として指定する方法と、セル範囲を指定する方法の2つの書き方があります。個別指定の場合は各値をカンマで区切って記述し、範囲指定の場合はA2:A100のようにコロンを使用してセル範囲を表現します。
=STDEVP(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10)
=STDEVP(A2:A100)
=STDEVP(B1:B50,D1:D20)
Googleスプレッドシートでは公式仕様上30個までの引数制限がありますが、実際には任意の数の引数を処理できる仕様となっています。複数の範囲を組み合わせる際も、各範囲をカンマで区切ることで一つの母集団として統合して標準偏差を算出します。
エラー処理とテキスト値の取り扱い方法
STDEVP関数で#DIV/0!エラーが発生するのは、引数として指定された値の総数が2未満の場合です。標準偏差の計算には最低限2つのデータポイントが必要なため、単一の値では統計的な散らばりを測定することができません。
=STDEVP(A1) ←#DIV/0!エラー
=STDEVP(A1:A1) ←#DIV/0!エラー
=STDEVP(A1:A2) ←正常動作
テキスト値を含むセル範囲を引数に指定すると、STDEVP関数はエラーを返します。テキスト値を0として扱いながら標準偏差を計算したい場合は、STDEVPA関数を使用することで、文字列や空白セルを数値の0として認識して処理を続行できるのです。
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