スプレッドシートのMROUND関数とは
MROUND関数は、指定した数値を最も近い整数の倍数に丸める数学関数で、Googleスプレッドシートで数値処理や計算において重要な役割を果たします。この関数は値と基準値の2つの引数を受け取り、値を基準値の倍数のうち最も近いものに自動的に調整する機能を持っています。
基本構文は「MROUND(値, 基準値)」という形式で表記され、第一引数の値が第二引数の基準値の倍数に丸められて結果が返されます。特に財務計算や在庫管理において、特定の単位や間隔での数値調整が必要な場面で頻繁に活用される実用性の高い関数です。
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MROUND関数の基本的な構文と引数仕様
MROUND関数の第一引数である「値」は丸めを行う対象となる数値を指定し、整数だけでなく小数値も入力可能です。第二引数の「基準値」は丸める際の基準となる倍数を設定し、この値の整数倍に対して最も近い値が計算結果として出力されます。
MROUND(21, 5)
MROUND(A1, 3)
MROUND(12.7, 2.5)
両方の引数は同じ符号である必要があり、正の数同士または負の数同士でなければエラーが発生する制約があります。いずれかの引数が0の場合は結果として0が返され、値が2つの倍数から等距離にある場合は絶対値が大きい方の倍数が選択される仕様となっています。
MROUND関数の実際の計算処理と結果例
具体的な計算例として、MROUND(21, 14)を実行した場合、21に最も近い14の倍数は28であるため結果は28となります。また、MROUND(12.7, 2.5)では、12.7に最も近い2.5の倍数は12.5であるため、12.5が返される処理となります。
=MROUND(23, 5) // 結果: 25
=MROUND(7.3, 2) // 結果: 8
=MROUND(-15, -4) // 結果: -16
負の数値を扱う場合も同様の処理が適用され、MROUND(-15, -4)では-16が結果として出力されます。この関数は価格設定で100円単位に丸める場合や、時間を15分間隔に調整する場合など、ビジネスシーンでの数値標準化に特に有効な機能を提供しています。
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