スプレッドシートのOFFSET関数とは
OFFSET関数は、指定した開始セルから行と列の数を数値で指定することで、その位置にあるセル範囲の参照を返すGoogle スプレッドシートの参照関数です。基本構文はOFFSET(セル参照, オフセット行, オフセット列, 高さ, 幅)
であり、動的にセル範囲を指定することができます。
この関数の最大の特徴は、静的なセル参照とは異なり、計算によってセル範囲を決定できる点にあります。オフセット行とオフセット列は正の数だけでなく負の数も指定可能で、開始セルより上や左の範囲も参照できるのです。
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OFFSET関数の基本的な引数構成
OFFSET関数の第1引数であるcell_reference
は、カウント開始点となる基準セルを指定するもので、必須パラメータとして機能します。第2引数のoffset_rows
と第3引数のoffset_columns
は、基準セルからシフトする行数と列数を整数で指定する必要があります。
=OFFSET(A2,3,4,2,2)
上記のサンプルコードでは、A2セルを基準として下に3行、右に4列移動したG5セルを起点に、高さ2行×幅2列の範囲を参照します。第4引数と第5引数はオプションパラメータで、省略した場合は1つのセルのみを参照する仕様になっています。
負の値を使用した逆方向参照
offset_rows
やoffset_columns
に負の値を指定すると、基準セルから上方向や左方向へシフトした位置を参照できます。ただし、シフト後の位置がスプレッドシートの範囲外になった場合は#REF!
エラーが発生するため注意が必要です。
=OFFSET(C5,-2,-1)
このサンプルでは、C5セルから上に2行、左に1列移動したB3セルを参照しており、負の値による逆方向参照の実装例となっています。配列数式として使用する際は、戻り値が元の範囲を上書きして循環参照を引き起こす可能性があるため、適切な範囲設定が重要です。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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