スプレッドシートのZ.TEST関数とは
Z.TEST関数は統計学における仮説検定を行うための関数で、正規分布に基づいてデータセットの平均値が特定の値よりも大きい確率を計算します。この関数は一側検定のP値を返す機能を持っており、標準分布を用いたZ検定の一側P値を算出することができます。
関数の構文はZ.TEST(データ, 値, [標準偏差])の形式で構成されており、第3引数の標準偏差は省略可能なパラメータとなっています。標準偏差を指定しない場合は、STDEV(data)が自動的に計算されてZ検定の計算に使用されることになります。
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基本的な構文とパラメータ設定方法
データ引数にはセル範囲や配列を指定し、検定対象となるデータセット全体を含める必要があります。値引数には比較対象となる検定統計量を数値で入力し、この値がデータセットの平均値との比較基準として機能することになります。
Z.TEST(A2:A100,B2)
標準偏差を明示的に指定する場合は第3引数に数値を入力し、省略した場合はスプレッドシートが自動的にデータセットから標準偏差を算出します。配列を直接指定する場合は中括弧を使用し、数値をカンマで区切って入力することで複数のデータポイントを一度に処理できます。
実際の計算結果とP値の解釈方法
Z.TEST関数が返すP値は、同じサイズのランダムサンプルが元データセットよりも大きな平均値を持つ確率を示しています。この値が小さいほど帰無仮説が棄却される可能性が高くなり、統計的有意性を判断する重要な指標として活用されます。
Z.TEST({1,2,3,4,5,6},5.5,1.2)
関数名はZTEST またはZ.TESTのどちらの表記でも同じ機能を実行することができ、スプレッドシートのバージョンや互換性に応じて使い分けることが可能です。実際の業務では有意水準(通常0.05や0.01)と比較してP値の大小を判断し、統計的な意思決定を行う際の根拠として利用されています。
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