スプレッドシートのTRIMMEAN関数とは
TRIMMEAN関数は、データセットの上位と下位の極値から指定した割合のデータを除外して平均値を計算する統計関数です。この関数は異常値や外れ値が含まれるデータセットにおいて、より信頼性の高い平均値を求める際に活用されます。
関数の構文はTRIMMEAN(data, exclude_proportion)
で表現され、第一引数のdataには計算対象となるデータ範囲または配列を指定します。第二引数のexclude_proportionには除外する割合を0以上1未満の数値で設定し、この値によって取り除かれる極値の範囲が決定されます。
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基本的な構文と引数の詳細仕様
TRIMMEAN関数の第一引数であるdataパラメータには、セル範囲形式のA2:A100や配列形式の{1,1,2,3,5}といった形で数値データを指定します。この引数では数値のみが計算対象となり、テキストや論理値は自動的に無視される仕様となっています。
TRIMMEAN(A2:A100,0.1)
TRIMMEAN({1,1,2,3,5,8,13,21,34,55},0.05)
第二引数のexclude_proportionは除外割合を示す数値で、0.1を指定すると全データの10%が上位と下位から除外されます。この値は0以上1未満である必要があり、0.05なら上位2.5%と下位2.5%の合計5%のデータが計算から除外される仕組みです。
実際の計算処理と除外メカニズム
TRIMMEAN関数の処理手順では、まずデータセットを昇順にソートしてから除外割合に基づいて取り除く要素数を算出します。例えば10個のデータに対して除外割合0.2を指定した場合、上位1個と下位1個の合計2個のデータが除外対象となります。
=TRIMMEAN({10,20,30,40,50,60,70,80,90,100},0.2)
上記の例では最小値の10と最大値の100が除外され、残りの20から90までの8個の数値から平均値が計算されます。除外する要素数が小数点以下を含む場合は、最も近い偶数に丸められて処理が実行される特徴があります。
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