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- 4.1節:Azure Funcitonの基本情報を設定する
- - RAGロジックに必要なAzure Functionsを作成する
- - Function Appの基本情報を設定する
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RAGロジックに必要なAzure Functionsを作成する
ここでは、Azure FunctionsでPython実行環境のFunction Appを新規作成し、RAGチャットボットなどのアプリを動かすためのサーバーサーバーはインターネットやネットワーク上で、データやプログラムを提供するために使用されるコンピューターです。レス実行基盤を構築します。
これによって、RAGチャットボットやAPIAPIは、他のソフトやアプリが自分の機能を利用できるようにするためのインターフェースです。の入口となる関数関数は一定の処理をまとめたプログラムの塊です。をクラウドクラウドはインターネット上にあるITリソースを、必要な時に必要なだけ利用できる仕組みです。上で安全かつスケーラブルに動かせるようになります。では始めていきましょう。
まず、Azureのホーム画面から「Create a resource」をクリックし、検索欄へ「Function App」と入力します。

上記のように「Function App」が表示されるので、そちらをクリックして「Create」を選択してください。

Azure Functions のホスティングプランの選択画面です。テストテストはプログラムが意図通りに動作するかを確認する作業です。として実行する場合、まずは無料枠である「Consumption」からテストすることがおすすめです。
プラン内容を選択したら下部にある「select」をクリックしてます。
Function Appの基本情報を設定する

Function Appの基本設定画面です。以下を参考に各内容を入力してください。
- Subscription:Azure subscription 1(そのままでOK)
- Resource Group:rag-forfor文はプログラミングの繰り返し制御構文で、指定回数や条件に基づき特定コードを反復実行でき、コードの簡潔さと可読性を向上させます。-com(そのままでOK)
- Function App name:rag-function-jp
- Secure Hostname:ON(デフォルト)
- Operating System:WindowsWindowsはマイクロソフト社が開発したオペレーティングシステムの名称です。
- Runtime Stack:Python
- Version:3.11
- Region:Central US
RegionについてはAzureの無料プランだと「Japan East」に設定すると利用できません。そのため、今回のようなテスト環境では無料プランでも利用できる「Central US」を選択します。
本番環境を構築する際は改めて、プラン変更及び「Japan East」のリージョンを前提としてFunction Appを構築します。
全ての入力が終わったら「Next:Networking」をクリックしてください。

この画面はAzure FunctionsのNetworking(ネットワークネットワークはコンピューターやスマートフォンなどの機器が互いに通信し合うための仕組みや手段です。設定)タブです。RAGチャットボットを一般公開する目的であれば、「Enable public access」欄は「ON」の状態に、外部ユーザーのアクセスを禁止するなら「Off」を選択します。
また、「Enable virtual network integration」欄は現在変更できないので、触らず下部の「Next : Monitoring」をクリックしましょう。

この画面はMonitoring(モニタリング設定)タブです。 アプリの状態を可視化しておきたい場合には「Application Insights」を有効にすることがおすすめです。
「Application Insights」はインスタンスインスタンスはオブジェクト指向プログラミングにおける重要な概念です。名の入力欄ですが、こちらはすでに選択されているインスタンス(今回でいうと「(New) rag-function-app (Japan East)」)のままで問題ありません。
下部の「Next : Deployment 」をクリックして次に進みましょう。

この画面はアプリのコードをGitHubから自動デプロイデプロイは開発したアプリケーションやWebサイトを実際に稼働させることです。するかどうかを設定する画面です。
GitHubにあるコードを更新するたびに、自動でAzure側に反映されるのが特徴。複数人で開発する場合や、本番運用時にコードの変更を即座に反映させたい場面で有効です。
こちらは後々GitHubと連携することになるのですが、ここでは一旦無効(Disable) に設定し「Next : Authentication」をクリックしてください。

この画面はAzure Functionsの「Authentication(認証)」設定タブです。Function Appがアクセスする各リソース(ストレージや Application Insights)に対してどのような方法で認証するかを指定します。
以下の例を参考に各欄の入力を進めましょう。
Resource | 認証方式 | 内容 | 備考 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Host storage | Secrets | Function App のコード・実行ログなどを保存するストレージ。 | Functionの実行に必須。Blob/Queue/Tableなどが含まれる | ||||||||
Azure Files | Secrets | 一部の設定ファイル設定ファイルはプログラムやシステムの動作を制御するためのパラメータや設定値を保存するファイルです。を共有するためのストレージ | Linux環境などで継続的に使う用途があるが、本構成では利用しない | ||||||||
Application Insights | Secrets | パフォーマンス監視用ツール(前画面で有効化)。 | エラー検知・レスポンス分析などに活用できる |
認証方法「Secrets」とは、「接続文字列文字列は文字の並びを表現するデータ型で、テキストデータを扱うための基本的な構造として広く使用されています。やキーなどの機密情報(Secrets)」を使って認証する方式です。今回の構成(RAGチャットボット + Consumptionプラン)では Secretsで問題ありません。
よりセキュアな方式として「Managed Identity(マネージドID)」もありますが、あとから設定を変更することも可能です。
最後に「Review + create」画面で内容を確認します。

プレビュー画面で内容を確認し、問題なければ「Create」ボタンをクリックしてください。

「Your deployment is complete」と表示されれば無事完了です。