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RAGを用いたチャットボット開発講座 第9章9.1節「RAG機能のセキュリティ対策とチャット形式のUIを作成する方法」




現在の見出し:9.1節:RAG機能のセキュリティ対策とチャット形式のUIを作成する方法

見出し一覧

  • 9.1節:RAG機能のセキュリティ対策とチャット形式のUIを作成する方法
  • - 本節の概要
  • - フロントと関数の間に中間の関数を導入する
  • - 「proxychat」関数を作成する
  • - ragchatのFunction Keyを必須化する
  • - ドメイン指定(CORS設定)を行う
  • - XSS脆弱性の対策とUIの課題を解消する

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本節の概要

本節では、これまでに作成したチャットボットのセキュリティ面と、UIUIはユーザーがデバイスやアプリケーションを操作するための画面やボタン、メニューなどインターフェース全般のことです。面の改善方法について解説します。現在のセキュリティ面とUI面の課題は以下の通りです。

セキュリティの課題

UIの課題

  • 履歴が上書きされてしまう(過去のチャット内容が見えない)
  • 時系列がわからない
  • ボタンクリックのみ(Enter送信なし)
  • 送信中のボタン無効化はなし(多重送信の恐れ)

本節では上記の課題を解決する方法について解説します。

フロントと関数の間に中間の関数を導入する

現在の構造だと、フロントから直接ragchatフォルダの「__init.py__」ファイルに書かれている関数へエンドポイントを通してアクセスできる状況です。この問題を解決するために、以下の施策を実施します。

  • ragchat関数の前に「proxychat」関数を挟んで関数エンドポイントを隠す
  • ragchatにFunction Keyを必須化する

各内容について詳しく解説します

「proxychat」関数を作成する

はじめに、GitHubでAzureとデプロイデプロイは開発したアプリケーションやWebサイトを実際に稼働させることです。したプロジェクトプロジェクトは特定の目的や目標を達成するために行われる一連の開発作業です。フォルダを開き「Add file」→「Create new file」の順でクリックします。

左上の空欄に「proxychat/__init__.py」と入力します。すると上記のように指定したフォルダとファイルが作成されます。

「__init__.py」ファイルに以下のコードを入力してください。

import azure.functions as func
import os, json, requests

def main(req: func.HttpRequest) -> func.HttpResponse:
    try:
        body = req.get_json()
        question = body.get("question")
        if not question:
            return func.HttpResponse(json.dumps({"error":"質問が空です"}), status_code=400, mimetype="application/json")

        rag_url = os.environ["RAGCHAT_URL"]         
        rag_code = os.environ.get("RAGCHAT_CODE","")
        url = f"{rag_url}?code={rag_code}" if rag_code else rag_url

        resp = requests.post(url, json={"question": question}, timeout=30)
        return func.HttpResponse(resp.text, status_code=resp.status_code, mimetype="application/json")

    except Exception as e:
        return func.HttpResponse(json.dumps({"error": str(e)}), status_code=500, mimetype="application/json")

続いて先ほど作成した「proxychat」フォルダ内で「Create new file」をクリックし、今度は「function.json」フォルダを作成して以下のコードを入力します。

{
    "bindings": [
      { "authLevel": "anonymous", "type": "httpTrigger", "direction": "in", "name": "req", "methods": ["post"], "route": "proxychat" },
      { "type": "http", "direction": "out", "name": "$return" }
    ]
  }

これでファイル構成は完了です。

最後に、フロントの以下部分を修正します。

const response = await fetch("proxychatの関数エンドポイント", {
  method: "POST",
  headers: { "Content-Type": "application/json" },
  body: JSON.stringify({ question: question })
});

これでproxychatからragchatへのアクセスが実現できます。

ragchatのFunction Keyを必須化する

続いて、匿名アクセスを防ぐために、Function Keyを必須化します。

フロント→proxychat→ragchat → 動く

ragchat直アクセス(コード無し) → 401

Azureポータル → ragchat 関数 → function.json の authLevel を "function" に変更(またはポータルから変更)

はじめにAzureと連携しているGitHubリポジトリを開き、「ragchat」フォルダ内にある「function.json」を開きます。

コード内にある「authlevel」の値を「annoymous」から「function」へ変更してください。

続いてragchat関数の「Function Key」を取得します。トップページから「Function App」

をクリックし、上記の表示内容から「ragchat」をクリックします。

表示内容から「Function Key」をクリックし「Value」欄のキー情報をコピーしてください。

Function Appのページに戻り、左のメニュー欄から「Environment variables」をクリックします。

すると上記画面が表示されるので、上部にある「+Add」をクリックします。

環境変数変数はデータを一時的に記憶しておく場所です。の入力欄が表示されるので、以下のように入力します。

  • Name:RAGCHAT_URL
  • Value:Function Keyの値を入力

その際、URL内の「?code=」以降の情報を消した状態で入力してください。「?code=」以降の情報は別の環境変数で入力します。

続いて、再度「+Add」から新しい環境変数の設定欄を開き、以下のように入力します。

  • Name:RAGCHAT_URL
  • Value:「?code=」以降の値を入力

これでFunction Keyの必須化が完了です。

フロントと関数の間に中間の関数を導入する

第9章9.1節「フロントと関数の間に中間の関数を導入する」の続きを見る


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