株式会社サーキュレーションは、グループ会社であるPKSHA Technologyと連携し、プロフェッショナルの専門性をAIによって最大化する新サービスシリーズ「AI Powered Pro サービス」の提供を開始しました。
「AI Powered Pro for Inside Sales」提供開始の背景
多くの企業では、営業や人事、マーケティング、コンサルティングといった専門業務において、高い成果を生む判断や工夫が個人の経験に留まりやすく、組織内で十分に共有されないことが課題となってきました。その結果、顧客接点や意思決定の質にばらつきが生まれ、組織全体の学習速度や成果の再現性が高まりにくい構造が存在しています。
こうした課題に対し、「AI Powered Pro サービス」は、プロ人材が持つトップクラスの思考力や企業内に眠る属人的な知見を抽出し、AIという「仕組み」として現場のワークフローへ直接実装します。個人に依存していた専門的な判断を「組織知」へと昇華させ、全社レベルでの再現性と生産性向上を両立させる設計です。
サービスが目指すのは、AIがプロ人材を代替することではありません。プロ人材の知見と現場の担当者の間にAIが介在し、判断や意思決定の摩擦を解消することによって、組織の誰もがより本質的な創造や顧客との対話に集中できる環境を構築することです。
「AI Powered Pro for Inside Sales」の実証結果と仕組み
第一弾の「AI Powered Pro for Inside Sales」は、単なるメール作成ツールではありません。リリースの背景には、トッププレイヤーの判断基準を組織全体に行き渡らせるという狙いがあります。セールス領域のトッププレイヤーが持つ「顧客への深い仮説構築」や「アプローチの判断基準」を特定顧客の事業戦略・業務プロセスに適用した上でAIに移植し、セールスフロー全体を自律実行型のワークフローとして再構築します。
サーキュレーション自らを実証の場として、インサイドセールスフローの中でも工数負荷が高く担当者のスキル差が出やすい「パーソナライズメールの作成プロセス」に先行適用しました。プロ人材が設計段階から深く介在し、その視点を高精度な思考ロジックとしてAIに実装しました。
その結果、1通あたり約7分を要していた顧客調査・メール作成・履歴入力をAIが代行しながらも、アポ獲得率を1.7%から2.8%へ向上させました。同一工数でのアポ獲得数を130%に増加させ、年間約2億円規模の売上インパクトを見込んでいます。
本サービスを推進するプロ人材として、以下の方々が紹介されています。
- 飯野 希氏:AIメディア立ち上げ・生成AIの社内浸透支援の実績を持つCMO・執行役員経験者
- 梶原 俊一氏:金融・テクノロジー・経営を融合した生成AIの「経営実装力」を強みとする経営者
- 奥脇 真人氏:先端AIプロダクトの自社開発・大手企業へのAI実装を一貫支援する起業家
- 金本 泰裕氏:日本マイクロソフト・WalkMeでのマーケティング統括経験を持つ専門家
- 樋口 達也氏:PKSHAグループでAI Powered Proの事業開発・ワークフロー構築を推進
各氏は、それぞれ異なる専門領域を持ち、設計から推進まで一貫した支援を担います。金本 泰裕氏は、JR東日本のSuicaや三井住友カードのキャッシュレスデータ活用に関する知見を持ち、2022年にスターク・インダストリーズを設立しています。樋口 達也氏は、PKSHAグループにてサーキュレーションのPMIおよび「AI Powered Pro サービス」の事業開発を推進し、本サービスではワークフローの設計や構築、推進を自ら担いました。
AI Powered Pro for Inside Salesの主な機能と実証結果
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社サーキュレーション・PKSHA Technology(連携) |
| サービス名 | AI Powered Pro for Inside Sales(「AI Powered Pro サービス」第一弾) |
| 主な機能 | 顧客調査・パーソナライズメール作成・履歴入力のAI代行、自律実行型セールスワークフロー構築 |
| 実証結果 | アポ獲得率1.7%→2.8%、同一工数でのアポ獲得数130%増、年間約2億円規模の売上インパクト見込み |
| 今後の展開 | 人事やコンサルティング、法務等、あらゆる専門職種へ順次展開予定 |
| PKSHA連携 | PKSHA AI ヘルプデスク・PKSHA Chat Agent・PKSHA 面接コパイロット等のAI SaaSと連携 |
| サーキュレーション設立 | 2014年1月6日 |
| PKSHA Technology所在地 | 東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F |
| PKSHA Technology代表 | 代表取締役 上野山 勝也 |
trends編集部の一言
「1通あたり約7分を要していた顧客調査・メール作成・履歴入力をAIが代行しながらもアポ獲得率が向上した」という実証結果は、業種を問わず注目に値する数字です。営業支援AI市場全体としては、ツール導入による工数削減を謳うサービスが増えている一方で、成果指標の向上まで同時に実現したケースは限られています。工数削減と成果向上が両立した点は、マーケティング業界の文脈においても関心が高まる動きと言えます。
「ツールを導入するだけでは成果が出ない」という声は、マーケティング業界でもよく耳にします。プロ人材の思考ロジックをAIに移植し、ワークフローごと再構築するアプローチは、単なるSaaS導入とは一線を画した設計です。業界全体としては、属人性課題を抱える部門でこうした「組織知への昇華」を志向するAI活用が広がりつつある傾向が見られ、マーケティング・営業・人事といった判断集約型の業務領域において特に注目される動きと捉えられます。
今後、人事や法務、コンサルティングといった領域への展開も予定されています。専門性の高い業務ほどAIとの相性が問われるテーマでもあり、各領域での実装結果には注目しておく価値があります。
References
- ^ PR TIMES. 「サーキュレーションがAI Firstインサイドセールスソリューションを提供開始 | 株式会社サーキュレーションのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000015163.html, (参照 26-05-23).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
