株式会社Shippioは、貿易プラットフォーム「Shippio Platform」と連携するMicrosoft Outlook/Gmail向け拡張機能「AIシップメント作成」の提供を開始しました。
AIシップメント作成が解決する貿易現場の課題
輸出入の現場では、海外の取引先や国際物流事業者(フォワーダー)から、貨物輸送に関する大量のメールが日々届きます。貿易担当者は、その都度メール本文や添付PDFを確認し、社内の貿易管理システムへ手作業で情報を転記したり、書類を保存・整理したりする必要がありました。
多くの貿易案件を扱う企業では、メールからの情報転記作業が大きな業務負担となっています。「同じ情報を何度も入力し直す手間をなくしたい」という要望が多く寄せられていたことが、今回の機能開発につながりました。
AIシップメント作成の4つの主な機能
「AIシップメント作成」は、以下の4つの機能を中心に構成されています。
- メール本文から貿易情報を自動読み取り(管理番号・出発港/到着港・出発予定日・貿易条件など)
- 添付PDFの自動保存と書類種別の自動仕分け(Invoice(仕入書)・Packing List(梱包明細書)・Bill of Lading(船荷証券)など)
- 案件管理番号の自動設定(メール記載の管理番号→BL番号→Booking番号の優先順位でAIが判定)
- ワンクリックによる案件登録と関連書類の一括保存
書類の種別判定は、Invoice(仕入書)・Packing List(梱包明細書)・Bill of Lading(船荷証券)を含む貿易書類をAIが自動で分類します。管理番号が見つからない場合は自動で番号を振り出すため、社内ルールの判断に迷うことなく案件を登録できました。
AIシップメント作成の期待される効果と想定活用シーン
「AIシップメント作成」の導入によって、期待される主な効果は3点です。1件あたり数分かかっていた案件登録がワンクリックで完了する作業時間の短縮、手作業による転記ミスがなくなることによるデータ精度が向上します。そしてメール受信直後にシステム登録が可能になることで、関係者間の情報共有スピードの向上も見込まれます。
想定される活用シーンは、海外取引先から届くBooking ConfirmationやShipping Instructionからの貿易案件自動登録、フォワーダーから届くBL情報・スケジュール変更メールからの案件情報更新、複数の取引先・物流会社とやり取りがある企業における貿易案件情報の一元管理などが挙げられます。対応するメールサービスはMicrosoft OutlookとGmail(Google Workspace)に対応しています。
1件あたり数分かかっていた作業が数秒に短縮されるというインパクトは、貿易業務に限らず、広く刺さる数字ではないでしょうか。
AIシップメント作成を提供する株式会社Shippioの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Shippio(英語名: Shippio, Inc.) |
| 所在地 | 東京都港区芝浦1-1-1 BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S 9階 |
| 代表者 | 代表取締役 佐藤孝徳 |
| 設立 | 2016年6月 |
| 事業内容 | 国際物流プラットフォームの企画・開発・運営 |
| 取得ライセンス等 | 第一種 貨物利用運送事業者(関自貨第1714号)・第二種 貨物利用運送事業者・IATA公認代理店認可取得・一般社団法人 国際フレイトフォワーダーズ協会(JIFFA)正会員・国際複合一貫輸送約款(2013) |
| URL | https://www.shippio.io/corp/ |
trends編集部の一言
1件あたり数分かかっていた作業が数秒に短縮されるというインパクトは、業種を問わず注目に値する変化です。業界全体としては、メール経由の非構造データをAIで業務システムへ自動接続する流れが強まっており、今回の機能はその潮流を体現した事例と言えます。
特に注目されるのは、書類種別の自動仕分けまで機能に含まれている点です。添付されたPDFをInvoice(仕入書)・Packing List(梱包明細書)・Bill of Lading(船荷証券)などに自動分類する設計は、転記ミスの削減にとどまらず、書類管理の属人化を解消する手段としても評価できます。マーケティング業界の文脈に置き換えると、キャンペーン関連の請求書や納品書を自動で仕分けてプロジェクト管理ツールに紐付ける仕組みに相当し、同種の自動仕分けニーズが業界横断で強まっていることを示す事例と捉えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「AIが貿易案件を自動登録する新機能「AIシップメント作成」を提供開始 | 株式会社Shippioのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000194.000025761.html, (参照 26-05-23).
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