2023年12月29日、Microsoftはその最新チャットAIアプリ「Microsoft Copilot」のiOS版をリリースしました。このアプリは、文章だけでなく画像を用いたコミュニケーションもサポートしており、GPT-4の高度な機能を活用しています。
アプリのインストールと初期設定
インストール方法は簡単でApp Storeからダウンロードし、数ステップの認証を経て使用開始できます。初回起動時には位置情報とトラッキングの設定を求められますが、これはユーザーの選択に委ねられています。
Microsoft Copilot iOS版のインストール
App Storeの「Microsoft Copilot」アプリのトラッキング等の設定
Microsoft Copilot iOSをインストールした後、進むと画面がトラッキング関連の画面に遷移します。そこで今回は「Appにトラッキングしないように要求」をタップ、次にサービスしよう条件を確認の後に「続ける」をタップしました。
GPT-4モードによる高度な対話体験
GPT-4を使用するモードを選択することで、より自然で詳細な回答を得ることができます。
このモードでは標準状態よりも応答に時間がかかる場合がありますが、質の高い情報が提供されます。
テキストベースのコミュニケーション機能
アプリの主な機能として、テキスト入力による質問に対してGPT-4が様々な回答を提供します。
例えば「HTML/Javascript/CSSを使って、略歴、レジュメ、連絡先の載った個人用ウェブサイトを作成してください。」を尋ねた際には、質問を読み込みを終えた後にHTMLでウェブページの骨格を定義し、その後にHTML/Javascript/CSSをそれぞれ別途で回答が提供されました。
ウェブサイトの生成1
JavascriptやCSSをHTMLでパスを通すことなどが丁寧に説明されています。最後にウェブサイトの公開する方法や参考としたウェブサイトのリンクなどが提供されます。
画像を活用した質問応答機能
Microsoft Copilot iOS版ではまた、アプリ内のカメラ機能を使って写真を撮影し、その内容に関する質問をすることも可能です。例えば写真に写った物体について「何が写ってる?」と尋ねると、正確な説明が得られます。
画像を活用した質問1「焼き餃子を理解できるか?」
以下は、Microsoft Copilot iOS版で焼き餃子がお皿に乗った写真をどのように答えるか試してみたかを、生成結果までのフローを画像として掲載しております。
結果として、焼き餃子であると理解できました。また、丁寧に焼き餃子の簡単な歴史からおいしく食べるシチュエーションや作り方のレシピまで紹介されました。
ただし。焼き餃子の宅配サービスのURLは正しく生成されず、実際にコピーしてクリックしてみても、エラーページとなりました。
画像を活用した質問2「体が濡れたダックスフンドを理解できるか?」
次に、以下の写真は散歩帰りで体が濡れている我が家のダックスフンドを撮影した写真をどのように解釈して回答を出すかを試してみました内容となります。
結果、ダックスフンドとは理解することはできず、犬の特徴を捉えた内容を回答したものの、犬の種別は間違えて回答をしつつも、背景などの情報からどこで撮影されたのか?など推測した内容が回答されました。
Microsoft Copilot iOSは会話のスタイルを選択することができ、「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3つで回答の内容を選ぶことができます。今回は「より創造的に」としていたため、写真から得られる情報から、推測を含めた結果が多く回答された気がします。
Microsoft Copilot iOS版を試してみて思ったこと
GPT4が無料で使用することができるため、コスパ的に良いなと思いつつも、文字数制限があるなど生成するジャンルや目的の応じて使いわける必要があるように感じました。
従来の検索との使い分けとして、多数の情報を複数のサイトから得ようとする場合は従来の検索、すぐに知りたい、ハウツー情報やフロー情報、ウェブやマーケティングなどの情報については生成AIで探す、といった使い分けはすでに確立しつつあると感じました。
メディア担当者として課題に感じたことは、新たな参照元として生成AIに選ばれるのか?は重要な新たなSEO指標となると思いました。