株式会社カナエ
株式会社カナエは、医薬品、化粧品、食品など、様々な分野で培ったパッケージングの経験を活かして「安全」「安心」をベースとした新たなパッケージソリューションを提案する企業です。
社員様のITリテラシーの向上をはかるため、コードキャンプの「ITリテラシー研修」を導入いただきました。
カナエ様が、どのような未来を目指して人材育成に取り組んでおられるのか、また、「ITリテラシー研修」の効果について、IT戦略部にて同社のデジタル変革を推進している小口様に伺いました。
スピーカー
IT戦略部 部長
カナエ様が目指す将来像とITリテラシー研修をご採用いただいて経緯について
御社の事業概要と目指す将来像を教えてください。
株式会社カナエ IT戦略部 部長 小口 哲央氏:当社は「包装」を取り扱う中で、ただ単に包装資材を売るというだけでなく、包装をコンサルティングするという姿勢で取り組んでいます。
事業は大きく、商社機能としての販売、お客様からお預かりした商品を包装する受託包装、また、包装するために機械を提供する機械販売の3事業から成り立っています。
また、包装は最終的にはゴミになってしまうという特性を持っているため、サステナブルな世の中への貢献をしていくという観点で近年はリサイクル・マテリアルの事業にも力を入れ始めています。
このように包装を核とした多角的な経営を進めており、今と同じ人員規模で売上を増やしていくことを目指しています。この実現のためにデジタルを存分に活用した業務効率化や業務改革、すなわちデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を重要視しています。
DXの取り組みにおいて直面していた具体的な課題はどのようなもので、どのような研修をお探しだったか教えてください。
当社では、これまでも積極的にIT投資を行ってきており、新しいIT技術の導入を進めてきました。ただ、システムを使いこなす力が足りず、投資に対する効果を取りきれないという課題に直面していました。
また、自社にどのようなシステムが導入されているのかを社員が知らなければ、実際何ができるのかが分からず活用にもつながらない、と考えていました。
足元の問題としても、IT戦略部門を本部拠点の数名で運営しているという状況において、システムのトラブルが起こった時に拠点での解決が難しいなどの問題もありました。例えばネットワークのトラブルの対応時に、「ハブを確認してください」と依頼をしてもどの機器を確認すれば良いのかわからないために現地では対応ができず解決に時間がかかってしまう、などです。
このような状況から、社員のITリテラシーをボトムアップするプログラムを探していました。
また、単に一般的なIT知識を学ぶだけでなく、カナエのシステム環境を理解し、自社においてどのような改善・改革が実行可能なのかについても学べる研修を探していました。
弊社の研修の導入を決定した際の決め手は何でしたか?
今回は各現場やバックオフィスの各部門から指名式で40名を対象とした研修を計画しました。
ITリテラシー研修の選択肢としては、一般的なeラーニングも検討しましたが、問題点として受講可能な講座の選択肢が多すぎ、目的にあった研修を受講者が確実に選択するかなどコントロールが難しいということがありました。
コードキャンプ社の研修では、当社が求めていたITリテラシー底上げに特化していたこと、また、カスタマイズにより「カナエにおけるシステム環境の理解」を盛り込むことができるという提案があったことが当社のニーズにマッチすると感じました。
一方、これまで当社で実施してきた研修は全て対面であったこと、また、ITに関する研修は当社として初めての試みであったことから、全てオンラインで進行するという研修には不安がありました。
このため他社からの提案も並行して受けていましたが、対面で打ち合わせをしたからと言って当社の意図を汲んだ提案が出て来るというものでもなく、結果として、コードキャンプ社の提案が最も要望に応えていただいたものであったためコードキャンプ社に研修をお願いすることにしました。
ITリテラシー研修の内容やサポートなどについて
ITリテラシー研修の内容や運営はいかがでしたでしょうか?研修実施時において印象に残ったエピソードなどありましたら教えてください。
1日1時間程度の学習を目安とした3ヶ月間のITリテラシーのeラーニングが中心でした。これに加え、"ITのトレンドや自社のシステム・インフラ環境についての講義" と "自社でのIT活用を考えるワークショップ" を研修期間の中間のタイミングで実施したことは、後半に向けての取り組み姿勢の変化にも繋がり、効果的であったと感じました。
また、研修開始前と研修後に行うアセスメントは、わかりやすく成長が感じられ、受講者にとっても励みになっていました。
研修内ではSlackを活用して講師への質問や課題の提出を行いました。講師やサポーターの助力があるとはいえ、受講者が普段使い慣れていないツールを使用するため戸惑ったり、進捗が悪くならないかが心配でしたが、心配をよそに受講者は熱心に質問への回答や調査を行う姿勢を見せてくれ、期待した学びが得られたと感じています。
また、ワークショップも含めた研修を通じて、ITに対する興味関心が高い人材や今後のキーマン候補を発見することができたことは弊社にとって貴重な機会となりました。
運営面においては、コードキャンプ社にてサポートについていただき、研修準備や案内はもちろんのこと、研修進行の中で受講者のサポートまでいただき非常に助かりました。研修進行においては、受講者がつまずきやすいポイントなど問題になりそうな箇所を先回りしてアドバイスやサポートいただきました。
受講者ひとりひとりの進捗状況の確認と受講促進・サポートも手厚く、ほぼコードキャンプ社に任せっきりの状態で、一人の取りこぼしもなく100%の受講完了とアセスメント100%合格も成し遂げることができました。
他に印象的だったこととして、研修の修了式があります。もともと修了式は予定していなかったのですが、受講者たちからの要望もあり、希望者での修了式を行うこととなりました。
研修当初は控えめだった受講者も多い状態でしたが、修了式には多くの受講者が参加し、オンラインの研修ではありましたが集合研修としての一体感を感じることができました。今回は全国の拠点からの参加でしたが、普段交流のない社員同士のコミュニケーションを取る良い機会ともなりました。
ITリテラシー研修を受けることで、どのような変化や成果がありましたか?
研修を終えてから時間がそう経過していないこともあり、具体的な大きな成果はまだありませんが、受講者が自発的にITパスポートの取得を目指したり、更に興味を持って情報を収集したりという良い変化が出てきています。
システムに関する技術的なトラブルが発生したときにも研修を受けた社員が積極的に解決に向けて動いてくれるなどの行動も見られます。元々難しいものだと思って壁を作っていたのだと思うのですが、一歩踏み込んだ協力を得られています。
また、自社でのシステム活用を考えるワークショップをきっかけに、すでに導入済みであったシステムの活用に繋がるコミュニケーションも始まっています。
社員がITリテラシーを身に付ける重要性をどのように感じていますか?
最終的には、DX人材をどれだけ増やせるかということが重要、それも会社の中の様々な部署にDX人材がいるという状態を作ることが必要であると考えています。その第一歩がITリテラシーの向上であると思います。
ITに親和性のある人が高いスキルを身につけているということももちろん必要ですが、その前に土台として全員がITリテラシーを身につけている、そういう状態がなければ、DXは表面的なものになり、実質的な成果には結びつかないのではないかと思っています。
現代社会において、ITリテラシーは避けて通れないスキルであり、社会人として基本的なスキルセットとして身につけるべきです。そして、この基礎スキルを土台として、さらに専門的な知識を深めることが、新たな事業構想やDX推進のカギとなると考えています。
コードキャンプの企業・法人研修へ今後に期待することはありますか?
来年も、引き続きコードキャンプ社にITリテラシー研修をお願いする予定です。 今回のITリテラシー研修から得た洞察を踏まえ、コードキャンプ社と当社メンバーと協力して、運営とワークショップの進化を成し遂げ更に良い成果を目指していきたいと考えています。
2年目はよりコミュニケーションを密にして当社のシステムを理解いただくことで、更に踏み込んだ研修を組み立てていただけると期待しています。コードキャンプ社の研修設計力なら実現可能と考えておりますので、引き続きサポートをよろしくお願いします。
▼株式会社カナエ様が導入しているIT研修
※カリキュラムはオーダーメイドしているため、ITリテラシー研修の内容は通常の内容と異なる箇所があります。
「株式会社カナエ」PROFILE
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