スプレッドシートのBINOM.DIST関数とは
BINOM.DIST関数は、復元抽出による特定の試行回数において、母集団から一定数の成功例を引く確率を計算する統計関数です。この関数は、成功確率が一定の独立した試行を繰り返す二項分布の確率を求める際に使用され、品質管理やマーケティング分析において重要な役割を果たします。
基本的な構文は「BINOM.DIST(成功数, 試行回数, 成功率, 累積)」という形式で、4つの引数を必要とします。成功数は確率を計算したい成功回数を、試行回数は独立した試行の総数を、成功率は各試行における成功の確率を、累積は累積分布を使用するかどうかを指定するパラメータです。
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BINOM.DIST関数の基本的な使用方法
BINOM.DIST関数を実際に使用する際は、各引数に具体的な数値やセル参照を入力して確率計算を行います。例えば、100回の試行で成功確率が0.005の場合に、ちょうど4回成功する確率を求める場合の記述方法を示します。
=BINOM.DIST(4,100,0.005,FALSE)
この数式では、第1引数の「4」が成功数、第2引数の「100」が試行回数、第3引数の「0.005」が成功率、第4引数の「FALSE」が累積分布を使用しないことを意味します。FALSEを指定した場合は正確に4回成功する確率を計算し、TRUEを指定した場合は4回以下の成功確率を計算する仕様となっています。
セル参照を利用したBINOM.DIST関数の活用
実際の業務では、引数に直接数値を入力するよりもセル参照を使用することで、データの変更に柔軟に対応できる計算シートを作成できます。セル参照を使用した場合の記述例では、各引数をセルから参照する形式で関数を構成することが可能です。
=BINOM.DIST(A2,A3,A4,TRUE)
この数式ではA2セルに成功数、A3セルに試行回数、A4セルに成功率を入力し、累積引数をTRUEに設定することで累積確率を計算します。セル参照を活用することで、異なる条件での確率計算を効率的に実行でき、データ分析やシミュレーションにおいて強力なツールとして機能します。
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