スプレッドシートのZTEST関数とは
ZTEST関数は、標準正規分布を使用してZ検定の片側P値を返すGoogleスプレッドシートの統計関数です。データセットに対して仮説検定を実行し、指定された値以上の平均値を持つサンプルが偶然に発生する確率を算出できます。
この関数は統計分析において重要な役割を果たし、母集団から抽出したサンプルデータの特性を評価する際に使用されています。ZTEST関数による計算結果は、データの統計的有意性を判定するための基準値として活用されています。
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ZTEST関数の基本構文と引数の仕様
ZTEST関数の基本構文は、data(データ範囲)、value(検定統計量)、standard_deviation(標準偏差)の3つの引数で構成されています。第1引数のdataには検定対象となる数値データの範囲または配列を指定し、第2引数のvalueには比較対象となる検定統計量を入力します。
ZTEST(A2:A100,B2,1.5)
第3引数のstandard_deviationは省略可能な引数で、明示的に指定しない場合は自動的にSTDEV関数を使用してデータの標準偏差が計算されます。英名では Z.TEST function と呼ばれており、ZTEST または Z.TEST のどちらの記述方法でも同じ結果を得ることができます。
P値の計算方法と統計的解釈
ZTEST関数が返すP値は、元のデータセットと同じサイズのランダムサンプルが、指定した値よりも大きい平均値を持つ確率を表しています。この確率は0から1の範囲で表現され、値が小さいほど統計的に有意であることを示す重要な指標となります。
ZTEST({1,2,3,4,5,6},5.5,1.2)
計算された P値を統計的仮説検定で使用する場合、一般的に0.05(5%)を有意水準として設定することが多くなっています。P値が有意水準を下回る場合は帰無仮説を棄却し、上回る場合は帰無仮説を採択するという判定基準が統計学の分野で広く採用されています。
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