スプレッドシートのEFFECT関数とは
EFFECT関数は名目年利率と年間複利計算期数を使用して実効年利率を計算するGoogleスプレッドシートの財務関数です。複利効果を考慮した実際の年利率を求めることで、投資や借入の真の収益率やコストを正確に把握できます。
英名では「Effective Interest Rate Function」と呼ばれており、EFFECT(nominal_rate, periods_per_year)の構文で実行されます。名目利率が同じでも複利計算期数が多いほど実効利率が高くなるため、金融商品の比較検討において重要な指標となっています。
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基本的な構文と引数の仕様
EFFECT関数の第1引数nominal_rateには年間の名目利率を小数点形式で指定する必要があります。第2引数periods_per_yearには1年間の複利計算回数を正の整数で入力し、月次なら12、四半期なら4を設定します。
=EFFECT(0.06, 12)
上記のコードは年利6%で月次複利の場合の実効年利率を算出する例です。計算結果は約0.0617となり、複利効果により名目利率よりも高い実効利率が得られることが分かります。
関数の戻り値は小数形式で表示されるため、パーセント表示にする場合はセルの書式設定でパーセント形式を選択する必要があります。引数に負の値や0を入力するとエラーが発生するため、適切な正の値を指定することが重要です。
実際の計算例と活用シーン
年利5%で四半期複利の預金商品の実効年利率を計算する場合、EFFECT(0.05, 4)という数式を使用します。この場合の実効年利率は約5.095%となり、名目利率よりも0.095%高い収益が期待できることが明確になります。
=EFFECT(0.08, 365)
日次複利で年利8%の金融商品を評価する際には上記の数式を活用できます。計算結果は約0.0833となり、日次複利による複利効果の大きさを定量的に評価することが可能です。
複数の投資商品を比較する際にEFFECT関数を使用することで、名目利率だけでは判断できない真の収益性を把握できます。特に複利期間が異なる商品間での正確な比較検討において、この関数は金融分析の精度向上に大きく貢献します。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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