スプレッドシートのDAYS360関数とは
DAYS360関数は、1年を360日として計算する金融業界特有の日数計算方法を採用した関数で、2つの日付間の日数を返す機能を持っています。この関数は主に債券や固定収益証券の計算において使用され、通常のカレンダーベースの日数計算とは異なる独特の仕組みで動作するのが特徴です。
DAYS360関数の基本的な構文はDAYS360(開始日, 終了日, 方法)
となっており、開始日と終了日の2つの必須パラメータに加えて、計算方式を指定するオプションのパラメータを持っています。方法パラメータには0(米国方式)または1(ヨーロッパ方式)を指定でき、各方式では月末日の処理方法に違いがあることが重要なポイントとなります。
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DAYS360関数の米国方式計算ロジック
米国方式(方法パラメータが0)では、開始日が月末の場合にその日付を30日に変更し、終了日が31日かつ開始日が30日未満の場合は特別な処理を行います。この処理では終了日が31日の場合、開始日の日にちが30日未満であれば終了日を翌月の1日に変更し、そうでなければ30日に変更するという複雑なルールが適用されるのです。
DAYS360(DATE(2023,1,31),DATE(2023,3,31),0)
上記のサンプルコードは米国方式を使用した計算例で、2023年1月31日から2023年3月31日までの日数を360日ベースで計算しています。この場合、両方の日付が月末(31日)であるため、それぞれ30日として扱われ、結果として60日が返されることになるのです。
米国方式の計算では月末処理が段階的に適用されるため、開始日と終了日の組み合わせによって予想とは異なる結果が生じる場合があります。特に開始日が月末で終了日が月の途中にある場合や、逆のパターンでは、通常の日数計算とは大きく異なる結果が得られることを理解しておく必要があります。
DAYS360関数のヨーロッパ方式計算ロジック
ヨーロッパ方式(方法パラメータが1またはそれ以外の値)では、開始日と終了日のいずれかが31日の場合、その日付を自動的に30日に変更するシンプルな処理が行われます。この方式は米国方式と比較してより単純明快なルールであり、31日が関わる場合の処理が統一されているため理解しやすい特徴があります。
DAYS360(DATE(2023,1,31),DATE(2023,3,31),1)
このサンプルコードはヨーロッパ方式を使用した同じ期間の計算例で、両方の31日が30日に変更されて計算が実行されます。ヨーロッパ方式では31日の処理が一律であるため、米国方式で発生するような複雑な条件分岐がなく、より予測しやすい結果が得られるという利点があります。
ヨーロッパ方式の計算結果は米国方式と異なる場合があるため、使用する計算方式の選択は金融商品の種類や業界標準に応じて適切に判断する必要があります。特に国際的な金融取引においては、契約書や取引条件で指定された計算方式に従って正確にパラメータを設定することが重要となるのです。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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