スプレッドシートのHEX2DEC関数とは
HEX2DEC関数は符号付き16進数を10進数形式に変換するエンジニアリング関数で、Googleスプレッドシートで利用できます。 16進数システムでは0から9の数字とAからFの文字が使用され、この関数を使って計算やデータ変換処理を行えます。
この関数の基本構文はHEX2DEC(signed_hexadecimal_number)という形式で、引数には変換したい16進数値を文字列として指定します。 関数は40ビットの符号付き16進数を処理でき、最大値は7fffffffffで最小値は8000000000となっています。
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16進数から10進数への変換方法
HEX2DEC関数を使用する際は、セルに直接16進数の文字列を入力するか、セル参照で指定できます。 例えばHEX2DEC("f3")
のように引用符で囲んだ16進数値や、HEX2DEC(A2)
のようにセル参照での指定が可能です。
HEX2DEC("f3")
HEX2DEC(A2)
HEX2DEC("199")
16進数の文字列として"f3"を指定すると10進数の243に変換され、"199"を指定すると10進数の409が結果として返されます。 引数に有効な16進数値が数値形式で入力された場合でも、自動的に適切な文字列入力として認識され処理されます。
16進数として有効な文字は0から9までの数字とA〜Fの文字のみで、それ以外の文字が含まれる場合は#NUM!エラーが発生します。 AからFまでの文字は大文字小文字を区別せず、aからfもA〜Fと同様に処理されるため柔軟な入力が可能です。
負の値を含む符号付き16進数の処理
HEX2DEC関数では最上位ビットが符号ビットとして機能し、負の数値は2の補数形式で表現されて適切に処理されます。 40ビット符号付き16進数において、正の値の場合は最大7ffffffffまで、負の値の場合は最小8000000000まで扱うことが可能です。
HEX2DEC("7FFFFFFFFF") // 正の最大値
HEX2DEC("8000000000") // 負の最小値
HEX2DEC("FFFFFFFFFF") // -1に相当
2の補数形式では負の値を表現する際に、すべてのビットを反転させてから1を加算する計算方法が使用されています。 この仕組みにより、8000000000のような16進数値は負の値として正確に10進数に変換され、コンピュータシステムでの数値処理と一致した結果が得られます。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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